話を戻していきましょう。
咀嚼効率が維持できる、咬合関係の維持が出来る、ま、こんな所に噛み合わせの本質が隠されているのでしょうが、果たして、どのように具現化させるか悩むのですね。当時の話です。
咬合関係が維持できるとは何ぞや?
禅問答の世界に自分自身を送り込みます。
顎位が変わらない事。その状況を維持できる事。
顎位が変わらないとは何ぞや?
安定した力関係が、いきわたる事。
安定した力関係とは、何ぞや?
ニュートラルな状態にあること。
その効果は?
ま、この程度にしておきます。禅問答は決して、楽しくありませんし。
味方は増やしたい。
しかし、咬合高径は、そこまで上げる事は好ましくない。
歯冠、歯根比の関係上。
教科書的に分かっている世界は忠実に。
悩んだ末に出した事は、姿勢位に着目をし、その範囲で、高径を触ろう。
天然歯は一切触らない。虫歯と、ブリッジはその解釈からはずす。必要治療行為でしたので。
高さとアーチをつくる上で、矮小の歯は、今回は審美性を優先させることで、二兎を追う形を取ろう。
矯正でその関係性をまずトライする。
補綴をする。
姿勢の維持の為にポジショナーの定期的な確認をする。
そして、結果、パラファンクショナルエラーを出さないよう管理する。
(ま、この話は、別の機会に)
そして、今に至るというわけです。
先に書いた不定愁訴は消えていました。
歯医者の担当の顎関節症は消えていました。
他の自律神経系様症状は消えました。
頭痛
首凝り
背中の痛み
腰の痛み
顎の痛み
腹部膨満感
ふらつき
足の冷え、むくみ
これが、訴えられた症状でした。でも消えたのです。人間の回復力って、すごいですね。今回は、この言葉で、終わりです。その秘密は、多分気が向いた時にでも…