こすが歯科医院

府中市で歯医者が行う治療は繊維筋痛症等幅広い疾患へのアプローチが可能

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線維筋痛症

明らかになっていないことが多い疾患

線維筋痛症

線維筋痛症は全身に痛みが出る疾患で、日本国内の患者数は推定200万人といわれていますが、原因がはっきりしておらず有力な治療法も確立されていないという悩ましい疾患でもあります。線維筋痛症の症状は歯の嚙み合わせの不正によって起きる症状と似ているため、歯科治療と何らかの関係がある可能性がありますので、患者様の状態によっては線維筋痛症としての治療も検討いたします。

線維筋痛症とは

線維筋痛症は全身に痛みが出る疾患で、患者数は日本国内で約200万人と推定される、原因が未解明の難病です。今回はこの線維筋痛症について紹介していきます。

線維筋痛症は人口の約1.6%にあたる200万人もの患者がいるのではないかともいわれており、発症するのは男性よりも女性の方が多い傾向があり、年齢別で見ると中高年が多いため、女性の中高年が発症しやすい「更年期障害」や「自律神経失調症」などと誤診されることも少なくありません。

線維筋痛症の症状

線維筋痛症は主に全身の広範囲に痛みが出る症状が有名で、痛みの幅は軽度のものもあれば、重度の耐え難い激痛までさまざです。痛みが出る部位は広範囲ですが移動したりもします。更に天候の影響を受けやすく、その日の天候によって痛みの強さや範囲が変わることも多いです。強い痛みは日常生活に弊害をもたらしやすく、重症化していくと髪や爪を触るだけで激しい痛みが走ります。ここまでの症状が出てしまうと日常生活を自分一人で行うのには限界が出てきてしまいますので、重症化する前に医療機関を受診するようにしましょう。

他にも手のこわばり感や疲労感、倦怠感、睡眠障害、自律神経障害、微熱などの症状も出てきます。これらに共通して言えることは、大なり小なりの痛みが原因で、過度のストレスがかかり発生するものでストレスは痛みを強くするとも考えられています。線維筋痛症は死に至る病気ではありませんが、継続的な痛みはストレスとなり身体に悪影響を及ぼします。

診断方法

線維筋痛症の診断は非常に難しく、現在、主に使われている診断方法は1990年にアメリカで発表されたリウマチ学会の分類基準です。分類基準としては「全身に18か所の圧痛点があり、4kgの力で押すと11か所以上が痛み、3か月以上広範囲の痛みが続いている」としていますが、専門医の判断で診断が下ることも少なくありません。さらに「痛み」だけでなく着眼点を患者さんの生活に向ける医療機関や医師も多いようです。低体温、低血圧、ストレスがかかりやすい環境で仕事や生活をしている、甲状腺機能低下、運動量の低下も線維筋痛症の発症に関係してきます。

検査に痛みだけでなく、血液検査を行いCRPという炎症反応の有無をチェックする、レントゲン撮影、MRIで筋肉の状態をチェックすることで線維筋痛症の診断に役立てようとする専門医も増えてきました。しかし、1回の検査で線維筋痛症と診断が下ることは少なく患者さんは複数箇所の医療機関で何年にもわたって通うことも少なくありません。早期に治療を開始するためにも早めに医療機関へ相談しに行きましょう。

原因

線維筋痛症の原因は解明されていませんが、患者さんに何かしらの原因があると考えられています。その原因は一つではなく複数で、さまざな要因が複雑に絡み合ってその結果として発症します。これといった原因がないため、特定の治療法がないというのが悩ましいところです。しかし、どう言った状態で発症、重症化しやすいかということについてはわかってきています。重症化や発症する原因としては身体機能の低下が関わっており、身体機能の低下には精神的な苦痛や不自然な姿勢、筋肉のコリなどがあります。これらが起きると引き金になり発症するといわれています。

治療法

線維筋痛症の治療薬で有名なのは、「プレガバリン」です。通称「リリカ」と呼ばれており、プレガバリンは線維筋痛症の痛みに効く薬で保険診療の承認を獲得しました。痛みの症状を軽減させる効果が期待できますが、副作用としては眠気やふらつきなどが起きやすいです。このプレガバリンは日本国内で初承認された薬で、患者さんの生活スタイルなどを考慮して処方されます。

歯科との関係性

歯科と線維筋痛症の関係性は度々取り上げられてきました。線維筋痛症の症状は歯科の噛み合わせの不正から起きる全身状態に似ているためです。アメリカの論文では線維筋痛症を発症している患者の65%に顎関節症を発症しているといわれています。そこである仮説を考えました。それは、歯科治療で治療するとそれがきっかけで線維筋痛症の原因を引き起こしているのではないかということです。

「矯正治療や被せ物治療をしたからAという症状が起きた」のではなく、「矯正治療や被せ物治療をしたからBという状態になり、結果としてAという症状が起きた」と解釈してみました。歯科治療が全て正しいというわけではなく、歯科治療をすることで患者さんを苦しめてしまうこともあるという可能性の話です。

まとめ

線維筋痛症は原因不明の疾患ですが、発症と症状の重症化をするキーがわかりました。それは精神的な負担や過労などにより、身体的な機能が低下した時です。しかし、線維筋痛症が起きる理由は原因がわかっていないため、なぜ症状が悪化するかを確定できません。私は歯科医師として歯科治療が原因で起きている場合、歯科治療で線維筋痛症の症状が改善する場合は治療していこうと考えています。

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