さて、内圧のお話でした。
先の患者に対しては、このように考えました。
少し、解説を加えてみたく思います。相当に乱暴に書きますよ。イメージしていただく為に…
歯の痛みは、内圧の亢進から来ていると考えて良いのではないでしょうか?神経の中が、何かの原因で、内圧が亢進して痛みを感じる。
この内圧をどう処理し、考えるかがポイント
と、当時考えます。
可逆的に戻れば、何もしないで済む。
不可逆的に、もはや、内圧を取り除く事が出来ない。とすれば、神経を抜くしかない。
いきなり神経を抜くという術者の決断はこの時は、如何なるものかと躊躇をし
ました。
虫歯で必要な場合、神経の処置は必要です。しかし、原因が、別の所にあり、
別な因子が原因なのに、抜くという決断は、如何なものか、勝手ながらにそう
判断したのです。
患者の舌位は**(今回はカットします。)問題はありましたが、論点がずれて行くので、何も書きません。こんな話は、いずれまた。
クレンチングがある。
これが、起こると、感覚系に機械的刺激が派生します。
この派生は、顎顔面領域においては、何が起きるでしょうか?ま、詳細は書きませんが…
感覚系の感作機構では、そのまま、筋、骨格まで症状が出る場合事があり得る事も、書いてあります。血圧系まで出る場合も…
ま、そんな現象もありますから、言うなれば、最初、認知行動療法で、ストレッチングを噛み締め癖(クレンチング)を、やめる事を指示します。
Occlusal programmingの上で、パターンジェネレータ—の、解放をチャレンジしたとでも言えば良いでしょうか?
そして、急性症状が落ち着いてから、次の処置を考えるべきとまずは、判断します。確かに、一端は、その処置で落ち着きます。
次の一手を打つ前に、患者は勝手な判断で、来院来されない事を選択します。勝手な判断と申しましたが、知識が無いから仕方ないのでは…と、未だに思っております。
虫歯か歯周病以外に痛みが無いと思っている。虫歯では無い、歯周病では無いと言われ、とりあえず、痛みも落ち着いた。だから、来院しない事を選択した。
こちらの予定は、急性症状を一端は落ち着かせ、それから、どうすべきか考える事を選択肢においた。患者は、虫歯でも無いから、(勝手な判断を)自分でくだした。
見解の相違と言うのか、矛盾と言うのか、ただ、一方的に押し付けるとあっては、これまた如何に?てな具合になるのでしょうが…
プライマリーケア—の考え方が中々、世に浸透していない事が理由とでも申せばよいのか…
会話だけを抽出すれば、心身症?この患者大丈夫と言うセリフが出てくるかもしれません。
削る事はいつでも出来ます。私らの立場を主人公にした、横柄な言い方かもしれません。でも、削る事はいつでも出来ます。だから、深呼吸がいるのかもしれません。
そして、不必要な処置は、時として、悲惨な結果を出す場合もあります。経験して、覚え(覚えたくて覚えたのではなく、患者の声を聞きながら覚え)調べて覚え(な、馬鹿な!は、誰でも言えます。国家試験の世界観では、理解できない現象があると認めるか、否か、唯それだけでしょうが…)そして、今回の判断に行きついた。
唯、それだけかな?