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病態の把握について -その7-

病態の把握について -その7-

2014/12/03

アセスメントを作らなければならないことの理由に、治療同盟とか、治療契約とか、言う言葉と、現状の制度的壁からの脱却の話をしてきました。見方を変えれば、もしかしたら、冷たい、側面のみ、君たちに、影響を与えたかもしれません。

そうでは、ありません。

大事なことは、医療の、時代の要求に、その考え方を合わす必要性があるからです。大事な事実ですよ。
新たに、付け加えるならば、受身ではなく、患者を、参加させる為の、必須条件のような気がするのです。それは、私たちが、今も、昨日も、そして、明日も、ここで、いっている治療には、大事なパーツのような気がするのです。

言い換えれば、そういったところまで、考えないと、難しいといった側面もあるのかもしれません。

君たちは、大事な仕事を受け持つ人間と言う事になります。

患者中心の医療(POS)は、30年前にアメリカの内科医Weedによって提唱されたものです。(Weed、1969)。これまでの医師や病気を中心にした医療(DOS)に対し、患者中心の医療 (POS)は、生活の質(QOL)を重視し、患者の自主性、自己決定権、不可侵権、守秘権が尊重することになります。その為には、インフォームドコンセントが強調されます。一つの例えに、DOSを外科手術にとするならば、医師が手術に長け、この方法が最善である、これしかないと信じて、それしか、無いことを強調すれば、患者は否応無しに医師に従うことを意味します。POSでは、外科手術以外に複数の治療内容のメリット、デメリットを科学的根拠に基づいて説明することが必要になります。そして、患者が理解し、患者が治療法を選択したことを確認して、始めて、治療が始まります。 

これは、やれば、儲かるという考え方では、ありません。そして、方法ではありません。患者の納得を、確実に引き出しながら、確実に、前に進めていくという作業になります。(この場合は、診査、診断であり、治療であり)正直、大変な作業を意味します。

ここで、役割を整理してみましょう。

ドクターサイドは、現実的には処理する人、一方、コ・メディカルスタッフは管理する人という役割に、なります。

常に、正しく、患者の事を確実に把握する役割は、コ・メディカルスタッフ側になっていきます。
ドクターの言われた通りの時代であれば、把握する量はそんなに、スタッフサイドにあるとは思われません。
しかし、POSは、コ・メディカルスタッフにも、大きな把握力を持った上で、管理し、その情報をドクターに渡す、言うなれば、橋渡しの役目が出てきます。

だから、衛生士の担当制を、お願いしたいのです。
これを、抜きに、患者を処理することは、POSを否定していることになります。

そうなれば、この、関連化という作業を行う為には、今、考えられている、あるいは、認識されている、顎、口腔系のエラーから、引き起こされる各種症状を、手際よく、引っ張り出すこと(これは、苦しいといっている患者に、苦しい時間をむやみやたらに延ばすことは、結果、患者の利益になるかどうか、果たして意味があるかどうかという、問題に直面するからです)が要求されることになります。それが、問診なのか、検査なのかという、話はここでは省きます。

だから、知ることから、理解することからなんて、どこかで、言ったような所に戻ります。

だから、基礎を忠実になってしまうのです。

多分、これは、私たちが、この話を理解していただいた前提で話す、初心に常に帰るための、大事な道標なのだと思います。

アセスメントは、大事な作業です。君たちに、患者の把握する最初のキーがあります。

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