難しい話になりますが、「入れ歯で痛い」といった場合、噛み合わせを整えると治ることがままあります。多分、この解釈では、咬むべき位置と、入れ歯の咬み合わせが違う場合に多いという言葉をあてはめる気がします。
これが、対処療法的ものか、あるいは、根を断つかという議論をここで、しようと思っている訳ではありません。
実際、私は、ほとんど、今は、考えがあって行いませんが、入れ歯で噛めるようにしようとした場合、(食事が出来るよう噛めると、咬合紙の世界全体で、当たっている事を噛めるというものは、私は違うと思っています)咬合調整という技術科目でギリギリ、ガリガリと、まさにゾーンで、当たるようにさせる事が多いように思います。
そして、全体が当たっている事で、噛めると歯科医側が理解しているのかなって思う事があります。
ただ、この行為で、いつも不思議に思う事があります。
何故、精密に高さを決めた後に、歯を(人工歯)といえ、そこまで、削っちゃうのかなって。決めた位置より、低くならないのかなって?
技工作業で、よほどの新人技工士が作成したものかなって。
それと、やはり、ギリギリと、食事をする入れ歯の方を、見た事が無いので、いつも不思議に思うのです。
分かりませんよ。おかしい事を書いているのかもしれません。
義足で例えるのなら、引きずって歩く練習も合わせてさせるのかなって。
専門的な話から入ります。
入れ歯になると、顎関節間のルーズニングが起こる為、人工歯の傾斜はすでに緩めに最初から設定されています。
というのも、顎の動きの、そう、モグモグの横の動きは、天然歯時代よりも広く入ってくるわけです。だから、最初から歯の傾斜角は、緩めなのに、なぜ故、そこまで、真っ平ら運動に燃えるのだろう。ほどほどっていう世界もあるのになって、思うのです。
歯ぎしりをするがごとく、食事はしないが故、何故、そこまでゾーンにこだわるか、面白く感じます。
このルーズニング(周囲靭帯が緩くなる)が、加齢につれ起きる事が、根拠となり、加齢とともに顎関節症が、落ち着くという説明になるわけなのでしょう。言うなれば自然の摂理的な捉え方です。でも、高齢者であれ、入れ歯でも(総義歯とは書いておりません)顎関節症にはなるようです。
もし、この行為に疑問を感じると、また、変な事を考えるわけですね。
顎が痛いのは、全体が噛まないせいだと、入れ歯のノリで歯をギリギリ、ガリガリかカチカチかと調整をするとします。
全体は当たるものの、何かを失う事にもなっている気がします。
元々あった歯の高さです。
失わせる事には、正直気をつけたいと、私は思います。