ところが、
実は…
生活環境や、食生活の変化より噛めない、噛まない子供が増えている情報もあります。
食べ物の横に飲み物を置いて、それを頻繁に飲みながら食べる子供すらいるというのです。
この意味する事は、食べ物を良く噛まないばかりか、食べ物を流し込んで食べている事を意味している可能性すらあるのです。
硬く弾力性のある食べ物を十分に咀嚼する事は、口の周りの筋肉(舌、頬、口唇の筋肉)や、咀嚼筋を良く活動させ、唾液の分泌を促進させ、歯の表面についた汚れを洗浄する。
同時に歯肉のマッサージ効果により、口腔の病気に対する抵抗力を高め、予防にも寄与するのに…
これが出来ず、いつしか、顎が痛くなる小学生、中学生、高校生も増えているという現実…
はあ~
私たちも動物なのです。
動物が、動物のルールを守らなくなった時に、起き始めているもう一つの現象なのかもしれません。
口の感染に対する防御力が弱くなる事の意味する事は、(今は、歯磨き粉が感染を逆の意味で防いでくれています。だから、事が余計ややこしくなっているのかもしれません)健康と言う、概念の崩れを意味しないかと、思うのです。
あなたは良く噛んで、味を楽しんで、お食事をされていますか?
あなたの家族は、大事な人は、味わう事が出来ますか?
歯科のあるべき仕事は、実はこういった所なのかもしれません。
気分を変えて、もう少し、知識を深めてみましょう。
噛むという機能が、正常に機能するという事は、おそらく、下記のような現象を生み出すのでしょう。
機械的な力がそれぞれの歯に加えられ、歯と、歯を支える歯槽骨が、鍛えられる、適正な成長と、恒常的な維持を可能にする事を意味するのでは、ないでしょうか?
歯と歯槽骨はコラーゲン線維でつながり、噛むことによって歯に伝えられた力は、歯根膜を介して、骨を歪める。
噛むごとに骨や線維の中に入っている細胞が伸びたり縮んだりする。
すると、これらの細胞の中に多くの栄養が、摂取され、代謝が極めて盛んになる。
噛むことから歯や歯槽骨は丈夫になる事を意味している分けです。
ところで、噛む刺激(咀嚼により刺激)が機能発達に影響する事が証明されているって、知っていましたか?
咀嚼機能における最大咬合圧は、機能訓練次第で最大咬合圧を増加させる事が出来るという現象が、その根拠になっておりますが…