こすが歯科医院
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病態関連図から確定診断へ

病態関連図から確定診断へ

2014/12/04

その根本理由には、前歯被害関係と臼歯関係の、オバークロージャーと、運動時のジェットの関係性の無理が大きな理由にあるものと考える。

前歯と奥歯の被り方が、深かったです。
そして、同時に、歯の磨り減り具合が、本来、噛み合っていただろう高さより極度に低くなってしまった。
結果、咀嚼システム上、顎の入り込みがうまく出来ず、常に問題を生じさせている所見と判断したようです。当時は。

この確定診断法には、3自由度による解析を使われている先生もいらっしゃいます。
この方法は、咀嚼運動が壊れているという判断を、あるいは、おかしいという判断はまず間違っておりません。

私どもにもそのような機械を置いていますが、今は、実は、埃をかぶっています。

少し、専門的な事を入れておきます。顎の動きは6自由度で解析が出来るのが、最適という考え方がございます。ですが、今現在は3自由度での解析が、私の知る限りでは、限界のようです。

咀嚼運動がどのように行われるかという知識は、当然のように一歯科医である以上知るべきかと思います。(しかし、これは国家試験必須ではないので、どこまで、知られているかは別次元かと思います)

私共は、そこで、現在は咀嚼システムを成り立たせる構造かどうかから、物事を識別するようにしております。その構造がおかしい場合、咀嚼運動は存在しないという見方に立ち、まずは、その成立をするための条件を考え出すようにしております。

詳しくは、やはり、この章では割愛します。
本題からずれていくわけですので。また、気が向いたら、そのうちということで、今回は省きます。

おまけ

もし、咀嚼運動にこだわれている歯医者さんかどうか、多分、知りたければ…
多分、補綴物の調整法が分かりやすいかもです。
ただ、これは、僕の独断と偏見もありますので、その責任は取る意志はありませんので、あしからず。

口腔内に入れて、歯の調整を行う場合です。
歯をぎりぎり動かしてくださいという方法で調整をされる経験をお持ちの方は、残念ですが、これは限界運動という見地で、調整をしているわけで、これは、咀嚼運動という見地ではありえないということは、知っておかれると面白いかもしれません。
私共は、咀嚼システムの成立を中心に何とかその組み立てを考えております。
限界運動という考え方の調整法は行っておりません。

詳しくは、医院案内の工夫にでも記載させて頂こうと思いますが、今回は話の流れで、一応の落とし所にまで、発展させて行きたいと考えます。

まず、咀嚼運動の異常から起こるといわれている問題点は、下記のようなことがあります。

  1. 異常な咬耗が起こる(歯が磨り減るという理解でよいかと思います)
  2. 補綴物が破損する
  3. インプラントや義歯がしっくりと行かない
  4. 義歯により粘膜や歯肉が痛い
  5. 歯周組織の破壊が起こる
  6. 顎関節症を生じる
  7. 色々と不定愁訴を持つことがある
  8. 胃腸障害を(うまく咀嚼できないわけですので当然かもしれませんが)、肥満を持つことがある

まだまだ、ありますが、こんなものでいいかと思います。

問題は咀嚼運動が叶う状況でなければ、上記のような問題が起こりえやすくなるということです。
起こりますではなく、起こりえるあるいは、起こりやすくなるということですので、是非ともお間違えることのないよう、宜しくお願い申し上げます。

これについては、いずれ、また触れてみたく思います。

私共が考えたのは、咀嚼運動の重要性は当然ですが、咀嚼システムをまず成立しなければ、あるいは、成立させなければ、実際の咀嚼運動検査でどんなに理想的経路を到達していても、その症状は、改善しない(具体的にどういう症状かは記載しません。あくまでも話の流れの表現です)ということです。

健全な肉体に健全な魂が宿るなんていうぐらいの言葉もございます。

この表現を真似るのならば、健全な咀嚼システムに、健全な咀嚼運動が宿るということになりませんか?

そこで、構造という考え方に身を置いて考えるようになったのです。

咀嚼運動を重要視して、研究者ではなく、歯科医向けに、その啓蒙を行われている先生に、丸山教授がいらっしゃいます。30年以上に渡られて、日本でそして世界に向けて咀嚼運動の重要性を、研究され述べられ、国立大学の教授、名教授と、その略歴には絶賛すべきものがあります。

また、その代表的学会には、日本咬合学会が挙げられるのかもしれません。
ご興味があれば、そんな紹介のホームページをご覧なられても素敵かもしれません。
MPAという装置を使われています。

私自身、師事させて頂きましたが、今は、自分の判断で、診断で事を運ぶようにしております。

咀嚼運動よりも咀嚼システムを私は重要視しているのかもしれません。

何故、唐突にこのような書き方をさせて頂いたかといえば、実は、この先のご説明に必要かと思いまして、予め伏線を晴らさせて頂きました。

すばらしい治療法だと思います。MPAを用いる治療法は。ただ、私共、今、MPAは、一切、行っておりません。理由は後ほどに。

噛み合わせという言葉が良く一人歩きをしている傾向があるように思います。
歯と歯がぶつかっている状態を確かに噛み合わせといいますが、一概に噛み合わせと申しましても、実際には、微妙に違う場合がございます。多分、ニアンスとして、ここが、理解していただきたい、いわゆる一つのポイントになるのではないでしょうか?

良く、一般的に噛み合わせを考えるとき、模型と模型の上下を併せて、噛み合わせを見る方法があります。この方法は、僕も大事にしていますので、良いかと思います。
でも、これだけでは不十分の場合もあります。
噛み合わせを、私共だけではなく、大事にされている医院や先生方も、もっともっと、模型を合わせるだけでは不十分だということを、啓蒙して欲しいのになって思うことがあります。

このホームページで、今のところ(気が変われば別ですが、)人の写真等はなるべく避けようと考えています。

啓蒙とか、こんな感じってどうとか、こういう考えですよとか、そんな具合で構成をしていきたく思っております。

模型だけでも色々と分かることがあります。

笑うことは、重心度合いも分かったりしてね!
見方を教えると、患者さんも思わず、あまりに簡単で笑ったりもします。

ですが、本質論まで分かりたく思えば、やはり咬合器に付けなければ難しい側面もあります。
保険では出来ません。
してさし上げたくとも、その費用は、医院が負担することは出来ません。

咬合器を臨床で使われているかどうかでも、結果は別としましても、噛み合わせにこだわっているのかなって思ったりもします。

6自由度で解析をすると言う事が、出来ない現在、やはり色々な角度からの検査は必要です。

この作用により、常に筋緊張関係が有ると考える。この関係性が代理作用、あるいは、過補償につながり、体に関連かをさせ、問題を複雑にしているものと考える。
その要因が、結果、食いしばりを起こし、体に歪みを起こしているものと捉える。

筋がその作用を上手に出来ない場合、結果として、別の筋が変わりに無理をしてその活動性を維持しようとする。
易しく言えば、10人いるのに、そして、10人で仕事をすれば楽に終わるのに、1人サボって、9人のうち誰か1人が無理をして、仕事を2人分行おうとする。
1人が無理をするものですから、仕方なく、効率が落ちたところを、また、次の3人目が無理をする、こんな感じで如何でしょうか?

相補下顎位より、顎・口腔系においてのアライメントは既に、乱れ、特に水平面を着目すると、その乱れは、顕著で、結果、体肢の歪みまで、発展させているものと考える。

咬合器の状況と、実際の、状況の差異よりの分析です。

結果、不良姿勢を生じ、あるいは憎悪させ、結果、体の代償作用が、不定状況を、起こしているものと考える。

この患者の場合、姿勢位の回復、機能性の回復、その後、矯正治療を行い、最後に咬合条件の再付与を行うことが妥当と考える。

次に治療方針を示します。

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