治療方針です。
具体的に何を行ったかといえば、咀嚼システムを乱す、筋の過補償関係の解放です、代理関係を解放して、慢性的に続く疲労感からの解放です。使用した装置は商品名 ポジショナー(一般名スプリント?用途的には オクルーザルアプライアンスという言い方になるかと思います)です。
この治療を行うと、必ず苦労されて私共とお会いする方々には聞かれますし、言われます。
- 一日中入れるのでしょうか?
- 歯は沈みませんか?
- スプリントは何度も入れたが効果がなかった。
- 目的は何ですか?
- 費用が高い
- 期間は?
- 経験は?
ついでですので、一つずつ答えていこうと思います。
どこかで、また、再度まとめていこうと考えます。
- 一日中入れるのでしょうか?
基本的には1日断続的に10分未満を指示しています。
一日中付けることを強要するものではありません。
寝ているときは、基本的にはずしていて構わないと考えております。
寝るとき付けることを指示する場合もありますが、活動時10分未満で構わないかと思います。
- 歯は沈みませんか?
10分未満は、言い方を変えれば、歯が沈む可能性は無いものとみております。
そして、実際、沈んだ方はおりません。
覚えて置いてください。
一日のうえで、歯と歯がぶつかるのは大体15分程度といわれています。
断続的に10分未満で、沈むことがあれば、結果として、私たちは、食事をする度に、歯が沈んでしまいます。
そんなことは無いかと思いますよ(笑)
少し、専門的な言葉を解説として入れてみます。歯が沈む場合を沈下といいます。
この沈下は矯正を行う場合のいわゆる一つのテクニックになりますが、こういった装置を入れて沈下する場合は、相当な無理な力が、歯一本一本にあるいは全体に、適正でない力をかけ続けないと起こらないのではないでしょうか?悲しいですが、そんな、根拠がある気がします。
体の代理、過補償を取ることが大事で、体の特性を利用して、厚みを加え続け、結果、その肉体のバランスを整え、導こうとする手法ではないです。体の調子は時に厚みを与え続ければ、時に、体の平衡性が整うようになります。ただし、この際、不適切な力は場合によっては歯にかかり続けることになる危険性があります。結果、この沈むという現象になるのではないでしょうか?
体の特性を利用するならば、回復、学習、記憶というルールを利用した方が健全だと私共は考えております。
その学習には、実は10分程度で基本的には有効なようです。
長くなりましたが、ですので沈む事は、可能性としては低いものと考えております。
厚みを加える手法ではないです。
但し、誤解を与えるのは嫌ですので、私自身、テンプレートという方法は、採用はしておりませんが、一つの可能性の治療法としては肯定する側かもしれません。何とかプレートは分かりませんが。
すごく、そのメカニズムをロジカルに真摯にまとめられた書籍を拝見させて頂くと、一つの方法として僕はすばらしいと思います。
その御努力、貢献は素晴らしいものがあると考えております。
それを、流用されている側面もあるようで、商売上手な免許拾得者もおられるようです。
他人の褌で、私共は行う意思はありませんので、ゆっくりかもしれませんが、確実にこのホームページを成長させたく思っております。一個一個検証しながら、私共は治療スタイルに取り入れております。
エビデンスとして多くの方々に認められている考え方を、結果として、医院に、治療に導入するようにしております。
ここに書かれていることは、あくまでも一つの考えかたとして受け流して頂けると幸いです。
私共が選択した方法がポジショナー治療になります。
- スプリントは何度も入れたが効果がなかった。
口腔内に入れるものは広義にスプリントとその名称を渡されております。
例えば、車といえば、荷車、馬車、自動車と色々ありますが、現在は、自動車をさすことが多いかと思います。
それと、同じように、スプリントも同様に口に入れる装置の総称と捉えていただけるとありがたいです。
次に、自動車といえば、例えば、ガソリン、電気、水素とその使用するエネルギーで、名称が変わったりすることがあるかと思います。
この言い方をすると、ガソリン自動車、電気自動車、水素自動車という具合に
形状で自動車を二輪車、三輪車、四輪車なんていう場合もあります。
模式化すると下記の通りかと思います。
それと、同じに考えれば、こんな風になるのではないでしょうか?
スプリント ミニスプリント マーボスプリント メタルスプリント スタビライズドスプリント
まだまだあると思いますが、割愛しましょう。
先に書いたのも含めていけばよろしいのではないでしょうか?
もう少し、うまい表現を考えたら、またこのコーナー充実させてみようかと思います。
本題に戻します。
以上のように色々とあるわけです。
風邪を引きました。
この薬では効果がなかった、別の薬に変えたら効果があった。そんな考え方も、存在しませんか?
ですので、そういわれると、いつもこんな感じでお答えさせて頂いております。
ものが違うので、比較されると、すごく説明では、難しいものがあります。
ただ、分かるのです。
見えるものです。
形があるものです。
素人目には、どうどこが違うのか、分かりっこないかと思います。
もしかしたら、咬合という世界に足を踏み入られていない、先生方にも、同じことが言えるかもしれません。
例えるならば、インプラントが匠な先生は、仮に自身が使われていないインプラントでもある程度資料なり、形を見ればその特性が分かるようです。匠名先生のインプラント紹介は相当に面白いかと思います。情報は氾濫しています、と同時に、あふれているという捉え方もあるかと思います。そのあふれた飲み答えのある、情報を求めてサーフィンされても面白いかもしれませんよ。
(私共もインプラントは取り扱っておりますが、今現在は匠な先生にお任せするようにしております。私は、噛み合わせの匠になりたく、その方向性を選んだもので。)
そして、歯科医である限り、よほど、専門職が強くない限り、噛み合わせは扱います。銀歯を入れることも噛み合わせを扱うことになります。
でも、限界運動で調整をする方々が多いかとも思います。(それについては前述を読んでいただければとも思います)
この方法を国家試験前に習うわけですから、それはいたしかた無いことかと、僕は思います。ただ、その事実を知っているだけです。
スプリントもこういうものだと通り過ぎるように習うだけです。
ですので、匠でない先生がされたスプリントの評価は正直、難しいものがあります。
その相談も正直一意見は言えたとしても難しく思います。
国家試験で習ったとおりに行ったのだなとか、これは、何系の所の考え方を利用されたのだなって想像がつく場合もあれば???と、逆に悩むこともあります。
ただ匠な疑問を限界運動に絡ませて一個だけ。
顎は後ろから入ってきます。
限界運動は、前に前にと結果、実際の顎の動きとは異質な動きから、何かを見極めようとする手法です。
患者であるあなたは、横に動かしているつもりでしょうが、実際は、前横?なんていう表現の方が正しいと思います。
ところで、そのように実際、食事している方にお目にかかった事はないのですが、不思議と思いませんか?それとも、僕の目が悪いのでしょうか?
では、スプリントも、その顎の持つ独特の動きに配慮しているのでしょうか?
ギリギリ噛んでください。
この瞬間、既に、顎の実際の動きとは違うかもしれませんよ。
長くなりました。また、どこかで、こんな話もまた入れてみたいと思います。
- 目的は何ですか?
口腔内を表す言葉に、歯牙・骨格系、筋・骨格系、筋・神経系という言葉がございます。
筋は体の大きな鎧になります。
そして、この筋が悪さをするから、あるいは、この筋の支配に実は、歯は影響を受けているということを考えたことはありませんか?
理由は、単純です。
想像してみてください。
歯は単体ではラジコンカーのように動けません。
歯を動かすのは、筋肉です。
食事するとき活躍するのは、咀嚼系の筋が活動して、飲み込む場合、嚥下系の筋が活動します。
内臓のように胃でも構いません。食べ物が入れば動き始める。(正確に言えば違う側面もございます。よろしければ、そんな向学心大盛のあなたは是非、詳しく書いてある情報をサーフィンしてみてください)しかし、歯は、動き出すのではなく、筋の力を借りて、動くのです。
面白くありませんか?
口は内臓の一部といわれながら、筋が活動しないと、難しいのですね。
そしてですね、歯は心臓のように外に出してもドクンドックンと動けるものではないのです。(決して、本当か試すことはしないでください。そういうものと認識して頂ければ、それでよいのです。試してはいけません。命は尊いものです)歯は抜いたら抜けっぱなしで、それまでのものです。
骨の中に、ソケットのようにすっぽり埋め込まれていて、筋が活動させるのです。
単体(この場合、抜けた、俗に言う抜去歯のこと)では、何も出来ません。あなたが、もし、抜けた歯をたまたま持っていたら、それを指でつまんでりんごに刺そうとしてみてください。刺せるかもしれませんが、中々難しいと思いますし、お口の中のように、うまく食べ物の粉砕は出来ないものと思いますよ。単体では、歯はその活動性をうまく働きかけることは出来ないのです。
でも、その歯の集団は、あなたよりも重いものにも平気で耐えうるのです。
テレビとかで見たことはありませんか?
トラックを、口でロープを加えて(歯で加えるのですよ)引っ張るシーンを。
そんな歯をまとめているのが骨(名称にすると、上顎骨であり、下顎骨になります)です。
そして、その集合体を口なんて申したりします。
そう考えると、面白くありませんか?
そして、その筋を動かす命令をしているのが、神経を介して、脳だったりするのですね。
長くなりましたが、少しは、口腔内の表現に、歯牙・骨格系、筋・骨格系、筋・神経系という言葉がある意味伝わりましたでしょうか?
見える世界は、歯牙になるのでしょうかね。
顎もある程度は、把握できるのでしょうか?
どうぞ、鏡で確認されてみてください。
脳は無理でしょ。触れないし。
じゃあ、神経は これも無理でしょう。
筋肉は、触れる場所は分かるかもしれませんが、全ては触れません。また、見えるわけでもありません。
先ほどの話です。
咀嚼運動も、具体的には見えません。
それを、素晴しく解析する手法はあります。
ですが、機械を付けたままの調整も中々難しいものです。
限界運動は、その行う意味は僕には分かりません。
ギリギリと、噛み締める練習でも行うのでしょうかね?
でもね、この一連として作業で、分かりやすい接点って、筋肉になる気がするのです。
この筋の影響で、歯牙が並ぶわけですし、この刺激で、骨の成長が決まったりもする訳です。
この話はまた、別の項で記してみたく思います。
だかろ、この筋に対する問題の解放を主眼において、現在は取り掛かるようにしています。
その為、必要なことは色々な角度より行います。
これは、また、別の機会にでも。
一応、目的はお伝えしたつもりです。
筋肉の代理からの解放、そう考えて行っております。
- 費用が高い
ごめんなさい。医療費で保険でない場合、基準が分かりません。
ただ、医院として考えていることもあります。
詳しくは、別の項の保険と世界の治療費というものに目を通されて頂けると、よろしいかと思います。決して、保険と一緒にされて欲しくないです。
1950年の技術が高い方がおかしいとも思いますが。どうでしょうか?
何かといえば、資本主義にルールに基づき、安く出来るところは、安く。
また、あまりに特殊性の技術は、それなりにと考えで、治療費は頂いております。
この治療費は、現在20万円(消費税を入れると21万円で行っております)
1回当たりの調整は7000円(消費税を入れると7350円になります)
実は5年前は40万で行っていた時期もあります。
コスト削減をして、ここ3年はこの値段で行えるような努力はしております。
細かくはいつかその理由を書こうかと思っておりますが。
今回は割愛させて頂きます。
たまさか、他のホームページを覗かせていただくと、実はもう少し高い気がしますが皆様はいかがお考えですか?
この治療は、安い値段でお引き受けできるようなものではないです。
分相応な費用はかかるものです。
それだけの結果を出せる治療と考えております。
強気の表現で申し訳ないですが、実際の所、どうなのか、隠し立てをしても仕方ないので正直、ポジショナー治療の費用については書かせて頂きます。
実際は、技術料とご理解いただければ、よろしいかと思います。
でも、体感をして頂くことも出来ますので、もし、お悩みでしたら、相談も可能かと存じ上げます。
体が、楽に、軽くなる瞬間も、面白いかと思います。*病態が正直問題だらけの場合、感じ能力も失っている場合もあります。その際はご容赦ください。
健康な方ではなく、不健康な方を治すことがこの医療の使命かと考えておりますので、健康な方の冷やかしは、ご丁重にお断りをさせて頂く場合もございます。
その旨は、御理解ください。
最後に、お金的なことは、別な項にも併せて医院の考え方も入れてあります。ですので、そちらの方に目を通されて頂けるとよろしいかと思います。宜しくお願いします。
- 期間は?
大体、平均3回~6回の調整で終了することが多いです。
ですので、1ヶ月から3ヶ月になります。
体調が良くなることを主眼においた場合です。
これ以上かかることもあります。
それは、その人の状態にもよりますので、一応、こちらに目安期間として書かせて頂きます。
状況が難しい方ほど、関連図はどうしても大事になります。
診断が出たところで、目安の回数はお話しますが、今のところ、この数字を目安にお考えになられていいのではないかと考えます。
この文章だけを決して一人歩きさせないでください。
診断後、必ず説明するところから、全てが始まります。
宜しくお願い申し上げます。
- 経験は?
この系統の治療を始めて実は、8年目になります。大体月2人平均で(これ以上の患者を引き受ける能力は医院にはありません。場合によっては、スタート期間を医院としてのんびり構えさせて頂く場合もあります。検査等をのんびり、そして、ゆっくり考えてもらう時簡に今は当てさせて頂いております)治療をさせて頂いております。満足を会得して頂く為の、医院のキャパスィティーと御理解頂ければ幸いです。
詳しくは、また、別のコーナーにでも書き記させて頂きますが、ですので、今のところ200名弱治療を行っているというところでしょうか?
私には分かりませんが、2人以上は、個人医院レベルですと、満足のいく結果に患者を導くのは不可能かと思っています。
この治療の患者だけではないので、これだけを特化して行うことは不可能なような気がします。俗に言う咬合治療という(この定義はまた別のコーナーで書いていきたいと思います)所まで、広げると、一日10人近くはこの系統の患者です。
これが、一日の治療での私にとり限界人数のようです。
ゆっくりと紐解いてご紹介させていただこうと考えておりますので、それは、また別の機会ということで、ここらでおしまいにさせてください。
初日 ポジショナーの印象
2日目 セット 調整 ストレッチ指導(1週間後)
3日目 セット 調整 ストレッチ指導 ラクトフェリンD紹介 使用してもらう。(10日後)
4日目 セット 調整 ストレッチ指導(1ヵ月後)
以後主訴の改善を認められ、歯茎のケアー等は、保険診療にはいる。
当時のカルテの抜粋(僕が勝手に選んでいます)
Free way spaceをどのように作るか?
そこで学習させる方法は?
ストレッチにより活動性をあげるか?(ストレッチメニュウはすいません。医院の秘密事項ですので書けません)
睡眠薬及び、精神安定剤については、主事医と相談させる。
免疫系の改善効果と、口腔内環境の改善の為、ラクトフェリンを紹介するか?
顔色、姿勢の改善認められる。
顔色の健康色確認。
Displacementによる、クレンチング消失、歯茎からの異常出血解放
ま、こんなもんだろう、これ以上は、矯正かな?
精神科より薬は、患者本人の判断で減らしても服用やめても良い。
これで、働けるだろう。
役割、一端終了。やったー。
・・・
こんな歯科治療もあります。
何でも、歯科治療で治るわけではありません。ポジショナーの調整法は、すいません。一切書きません。この問い合わせも、やり方については一切答えられません。これは、僕が苦労して身に付けた生きる為の大事な技術です。考え方や、診断結果等は、こんな医院もあるのだよ、もしかしたら、手助けできるかもよ、そんな思いで作っているホームページです。ですので、ここまでの表現にさせて頂きたく思います。
このやり方はスタディーグループ(といってもどえらい小所帯ですが)と、私共の代診のドクターが現在勉強中です。
私しか出来ない特別のものでもありません。実は、勉強をすれば誰でも出来るものと思っています。
ですが、21世紀になり、健康の尊さが改めて語られるようになった今だからこそ、こんな素敵なことが、起こっているのだとちょっと知って頂きたく、そして、健康な幸せを噛み締めて頂きたく、記してみました。
少しずつ、紹介をさせて頂ければと思っています。
少しずつ進めます。
ですので、本当にお悩みの方はもしかしたら、ここにあなたの健康に提供できる何かがあるかもしれません。ゆっくりと語検討ください。
ゆっくりと、ゆっくりと、何かを伝えさせて頂ければと思っております。
そこには、失敗談もあれば、嬉しかった話、ホームページならではの表現を挑戦してみたいと思っております。
それでは、診療室で。