例えば、フランスの咬合の治療では、カイロと組んで、治す事を試みているグループもあります。そういう風に、ちょっと、角度を変えて、組むこともありのような気もするのですが、なかなか難しいものなのでしょうかね。
お互いがそれぞれの垣根を越して、協力し合う、そんな世の中が来ると、また素敵なのかもしれませんね。
難しい症状ほど、実は、関わるべき人が多い方が、嬉しい時もあると思うのです。
ひとえに、顎関節症と申しましても、病理所見では相当に奥の深い世界でもあります。詳しくは、そんな奥深さを紹介しているHPも、あったかと思います。興味があれば、熱く語っている紹介ページを是非、ご覧になられてください。僕のHPでは、果たして専門的すぎる事を、一般人が知る必要があるのかと考える自分がいるので、今のところ、書こうとは思っておりません。
例えば、噛み合わせが、一つに収束しやすい、咬合条件で、顎関節症になっているとして、筋性のトラブルで、口が開かない、あるいは、口が閉じないといった現象は、実は、トレーニングを積んだ人間なら、それが、歯科医であれ、鍼灸師であれ、整体師であれ、取ることは可能かもしれません。
例えば、就寝時、強い噛みしめがあり、その要因で、誘発され、口が開かないような場合、夜間時のスプリントは有効かもしれません。
これは、日中においても、同じに捉えてもいいかもしれません。ですから、如何に均等に当たるかを考えた調整を行えば、良いはずです。1点に応力が集中しないように、考えていけば、素敵な結果が生まれるかもしれません。
例えば、顎関節腔の病理的変性で中がカビカビに例えるなら乾燥してきているような状況ならば、顎関節の洗浄は、非常に有効なのかもしれません。
でも、この頃、顎関節症は、中々、昔ほど治らない気がする、なんていう言葉を、知り合いの口腔外科医が、つぶやいた時がありました。この人間が、どこまで、どんな症例を治してきたのか、分かりません。でも、何かが変わって苦戦しているという感覚は良く分かりました。
僕は、今まで、顎関節症は、あくまで、顎関節しか見ずに、治療をしてきた事と、急速な歯牙の保存が可能になって来ている技術的進歩が裏腹に影響し合っている気がしてなりません。
それと、食生活の変化、生活習慣の変化そんな事が、複雑に複雑に絡み合っている、そのような気がしてなりません。
ま、そんな事を書きだすと、大きな哲学と言うか、宗教の世界に入りそうなので、今回はここらでおしまいにしてみたいと思います。
また、気が向いたらということで…
読んでいただき、ありがとうございます。