■2013/10/03 慢性的な痛みの継続は、逆境と捉えるべきでないと思う。
『あらゆる逆境、失敗の中には、それと同等かそれ以上の大きな利益の種が含まれている』と、ナポレオン・ヒルは言った。
彼は、成功哲学は、頭を使って豊かになれ。そして、『思考は現実化する』という著書を執筆する。
と、まあかっこ良い言葉から始めて見ても、臨床とは、どうやら別の世界観に思える。
例えば、慢性疼痛で苦しんでいるとする。逆境と言う言葉も成立するのだけど、たぶん違う。これも、他人から見れば、どう痛いのか分からないけれど、立派な病気だ。逆境なんていう言葉を用いるべきでないと思う
その持つ意味は、時に働く機会を失う可能性がある事なのかもしれない。俗に、生活障害と言われるジャンルに発展する事を意味するのかもしれない。
考えすぎか…
寝込み、やる気が無くなり、社会に関心が無くなり…
気持ちまでもがブルーになる。
そんな感じかな…
多分、慢性疼痛って奴が、まとわりつくと…
厄介だ。
多分ね。
臨床現場にいるとると思う事がある。
昔の事はすぐ忘れるから、多分、思ったのだろう。
薬で維持をするとか、コントロールする。これは、あたしには到底できないドラマチックな事。現症から適正な薬をチョイスする。あたしの資格には、その能力は無い。だって、市井の歯科医だから。大きな総合病院で活躍されている生きる世界が違う歯科医の事は、遠すぎて考えた事もない。
でも市井でも、歯科医だけが扱える現象もある。その一つが咬合平面と言う世界だ。こいつが中々曲者だ。ついつい、現象と言いたくなるのも、頸部の位置関係で変わったように見えるからかもね?
ま、難しい話はいいや。
何故か、引きこもり生活をやめて、飲みに行こうと思い立ち、友達と飲んだよ、な~んて、患者から報告を受けた際、あたしには難しい事を考えるなんて似合わないなって、ふと思った。でも、密かに嬉しい。顔に出さないけど。多分ね。
痛み取れてないし…でも、手の感覚は戻ってきたし。(当事者がそう申しておりました。多分ね)
臨床は、厳しいよね。
おしまい。