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いよいよ、教授との面会

いよいよ、教授との面会

2014/12/02

「先生!」
ウチャンが声をかける。
「えっ?」

ぼんやりと何かを考えていた。多分ね。
喫茶店のドアーが、開く。喫茶店のドアーには鈴が付いていて、客が入るとチャリンと澄んだ音が響く。
その後、ゴンと、音がして頭突きをした音が響く。
幼児の独特の鳴き声が響く。

クーさん一家の登場だ。
その際、5歳のお嬢さんが帰ってくるドアーに頭をぶつけた。

タイ語でよしよし、痛くないだろう。
大丈夫か?
多分、こんな感じの会話をクーさん一家でやっているようだった。
“内の嫁ですわ。それと、内の子供です。”
始めまして。
“ほれ挨拶は?”
多分、そんな感じの会話をする。ま、どこの家庭でも見られる光景と言う理解でいいと思う。

“ま、時間つぶしをさせますわ。”そういって、べそかき娘と、その奥様は退出した。“
もともと、今回、この国に来たのは、ある目的を確認するためだというのは先に紹介した通り。

筋骨格障害musculoskeletal disorders は、固有感覚proprioception 姿勢維持postural retention、運動協調coordination などの障害と関連する事が分かって来ている。これら、慢性作業関連性筋痛症chronic work-related myaglia;WRMの疫学的調査により、この疾患に苦しむ患者における共通症状common symptomsは、筋の痛みmuscular pain、不快感hyphedonia以外に、痛みの生じている筋の凝りstiffnessの感覚と、疲労感fatigueで、静的な労働負荷や反復性の動作で悪化するという共通項がある。さらに、頚肩領域や、腰に慢性痛を有する患者は、よく、固有感覚(動作感覚、位置感覚)、姿勢制御、運動協調に障害を有す事がある。したがって、頚部痛を有する患者では、頭部の位置決め(ポジショニング課題)能力における障害を認める。(1991 Revel)また、慢性頚部肩部痛を有する患者において、立位バランスの様々な障害が認められる。

その事実に対して、頚部固有感覚と言う言葉に集約させるが、この感覚を新しく作り直す事が出来れば、大きな前進になるとあたしは考えている。
ま、詳細は、ここでは触れる意思も無いが、でも、こんな言葉からも、何かがあるような気はしている。

頚部固有感覚のコントロールが、一つの治療コンセプトにあると何度もメールで聞かれたから、何度も同じ文章を返す。
頚部固有感覚と歯科の関係は?
もうここら辺になると疲れて、見た方が早いと、云い方を変えれば相当に暴力的な表現を用いざるを得なかった。

この部分の関係性を論理的に実証出来れば良いのだろうが、今回の訪タイでは、一切考えてもいなかった。これは、次のステージと決めていた。
只、論理的にあたしの考え方が成立するのか、そこだけを知りたかった。

国内では、ズバッと切られて相手されない経験だけが引き立ったが、それも一興。それぞれに事情なり、それぞれに考え方があるだろうから仕方があるまい。ま、その考え方が何なのか、いつも知りたくて仕方が無かったが今は特に関心も無い。

どんな理由があるかなども考えるが、詮索する事自体大したものでも無い気もしている。考え方が幼稚とか、理解力が無いとかそんな意識も特にない。

「ま、そろそろ、オフィスに行きましょうか?」
ウチャンの声で、席を立つ。
いよいよ、教授との面会だった。
多分ね。

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