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知ることは武器

知ることは武器

2014/12/02

きっと、日本医師会の会長だったタケミ先生の頃、世界に先駆けて国民皆保険を実施するには、こういった制度を作るべきと、根幹を作りだしたのが半世紀前。あたしらも、それに便乗させていただいたのかもしれません。でも、その貢献は偉大なるものでした。

半世紀たてば、色々とくたびれましょうぞ。そんな見方もあるでしょう。そして、いつの間にか、新しい考え方に世界は移行しております。

くたびれたシステムをつぎはぎにしながら、守るのも一つ。
一つ、世界の常識を考え、考えを今一度まとめ直すのも、また一つ。

医療事故を医療過失とセンセーショナル化に夢中だった時代もあった気がしますと、どこかで書いた気もします。あまりにワイドショウ的な物を目にするので、相当な皮肉込めて書き記した事もあった気がします。

例えば、延長ブリッジやロングスパーンブリッジに関してはシカゴウィンターミィティングで、もう20年前に否定的な見解を世界は公にした何て事をどこかで書いたように思います。

しかし、保険制度では認められています。
安全性で危険と世界の有識者は報告したにも関わらず、未だ制度上は残ります。これは日本独特の文化かもしれません。
問題は、知らずにこの治療を受けた患者であり、知らずに治療をする医療者側の存在かもしれません。

あなたにこの延長ブリッジを施しますが、世界は安全面で否定しています。
ところで、その事実をあなたは受け入れて頂きますか?

こう質問されて、保険でお願いしますと言える人はどれだけいるのでしょうか?

また、もし保険ならば、入れ歯なら対応が出来ます。
その際、ヒトは始めて考えるのではないでしょうか?
分かりません。

知らない事が問題ではなく、患者倫理を順守するという行為を優先させる事は、どういう意味を持つのでしょうか?

そして、そもそも医療倫理とは何んでしょうかね?
保険に支配される環境下に平和に暮らす羊さんと、保険は万能だという信仰を与えられた黒ヤギさんには、一つこんな現象からまた、考えて頂きたくも思うのです。

国内向けに維持のみを図る。=知らしめないという行為は、情報操作に当たらないのでしょうか?そんな感性はないは、アホ以外無いですけどね…
→日本語という壁のお陰で「世界の常識」からの鎖国、日本式解釈→日本の医療界の「ガラパゴス化」→日本の医療界の閉塞状況(医療不信、医療崩壊)とならないのかな?ちょっと、妄想。

鎖国をしようと誰も考えていないと思います。しかし、結果として鎖国になっていないのかな?そんな事を考えてしまいます。歯科においてCT保有率が世界で一番の国です。それにも関わらず世界的なインプラニストと言われ、世界中で講演を依頼される方が少ないのは何故でしょうね?

面白い現象じゃありませんか?何かが足りないのでしょうかね?

知る事は武器ですよ。しかし、知る事はもしかしたら、保険の限界を知る事かもしれませんと言う言葉の裏にはこんな思いが隠されているかもしれません。その事実を冷徹に受け止める賢さも患者にも、その可能性があるあなたにも要求される時代かもしれません。

professional autonomy and self-regulationなんて言う言葉を、医科の世界から引っ張り出してみました。これは、「患者の人権擁護のためのシステム」、「医療倫理の遵守のためのシステム」のようです。これが、「世界の常識」ならば、知らない(あるいは知らされていない)日本の歯科医療界は、寂しいですが「鎖国状態」と呼ぶべきかもしれません。でも、これって保険制度を互助的に関係するという社会貢献という意識ではなく、支配と言う価値観に置いてしまった所にあるのかもしれません。

そして、未だに独特の発展を作れるという発想自体が「ガラパゴス化」になるのかもって、思うのですよね?これが、何とも言えない、閉塞状況を生み出している要因の一つではないかと思うのです。
分かりませんが…

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