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患者の人権擁護を医療倫理の第一とする

患者の人権擁護を医療倫理の第一とする

2014/12/02

故意に行った訳でもなく、でも、時間の制約に追われて医業行為を優先する事を、問題であると批判する事は簡単でしょう。批難する事も尊いでしょう。でも、時間内で売り上げを出さないといけない立場に、あなたが仮に立たれれば、家族の為、従業員の生活の為と、目をつぶって医業を優先されるかもしれません。
正義の心が強いヒトであれば、こんな内容で、この保険請求は正当なのかと、正義の心を燃やされるかもしれません。妥当か妥当でないかは、その決めた偉い方の範疇であり、その縛りを了解して制度が成立している以上、その正義漢の働かせる場所と対象が違うような気もします。

只、保険請求に対してどこまで考えて請求するのと、権利だからとタダ請求するのではまた、その持つ意味は違うのかもしれません。

でも、その根底には“患者の人権擁護を医療倫理の第一”と置けるかどうかに
依存する気がしてなりません。
この言葉の持つ意味は、本当に重い気がしてなりません。professional autonomy
と、表現するようです。
こう言う言葉を導きだす欧米の文化と言うものには、実は、私達には無い感性のおかげかもしれません。

ま、平たく言えば、時の権力・その他からの「患者の人権侵害」を擁護するために必要とされるのがprofessional autonomyと言う考えにもなります。

「患者の人権擁護を医療倫理の第一」とする事が、professional autonomyを維持・実践するという医療倫理の役割を持ち得ます。

それを維持・実践しなければ医療倫理違反となる。
しかし、医療倫理は「個人の努力まかせ」では守れるものではないと考えます。

即ち、「個人の努力」だけでなく、「システムで補完」しようという考えに繋がるのでしょう。「個人の努力だけでなく、システムで補完」しようという考え方は医療安全につながると考える訳です。self-regulationと言います。

患者と言う言葉を心に刺さる串と考え、その針を取り除きましょうという医師の心意気という考え方とは既に一線を帰す考えになるかもしれません。
「医療倫理は個人の努力で守ればよい」、「私は倫理違反をしていないので問題ない」という心を持たれるのが、多くの日本の医療者の考えであり、この国が育んできた文化の美学とか優位性になるのだと、あたしも思います。

その代表的な文学的表現の言葉がまさに、患者と言う言葉を心に刺さる串と考え、その針を取り除きましょうという心意気になって行くのではないでしょうか?しかし、これを倫理観と言う価値に置くには、少し寂しいかもしれません。心意気と哲学は、きっと似ていてもその位置付けには相当な距離がある気もします…

今、記させていただいた、これが医療 倫理観についての「日本の常識」である。と、認めるのは心意気では素晴らしいのでしょうが、この「日本の常識」が医療界の閉塞状況をもたらしている可能性はないのかなって思うのです。

今流行りの言葉ならば、ガラパゴス化って云う奴ですかね?

この前提に立脚すると、こんな解釈を同時に、成立させる事が出来るかもしれません。

それらを了解した下で、故意に行う訳ではありません。但し、時間の制約に追われて医業行為を優先する事は、問題があっても、仕方ないと置くべきなのです。それは、時間内で売り上げを出さないといけない立場に、私は立っており、家族の為、従業員の生活の為と、目をつぶって医業を優先させているのです。

最初に書いたものと、同じ内容ですが、立ち位置を変えているかもしれません。でも、言葉の持つ意味は、あるいは、聞こえ方は全然違う気もしますがいかがでしょうか?

判断は、読み手のあなたに任されています。

でも、咬合に関して言えば、この言葉の持つ意味は、すごく大事なのではないかと思うのですよ。

目をつぶって優先させた結果、私はこうなったの?となった時には、目も当てられませんで。気のせいかな?

でも、治療スタンスが、安い、早いであれば、また話は別かもしれません。技術が未熟もその範疇でしょう。しかし、医療倫理は個人だけに依存し、システムは関係が無いとなれば、結果、保険制度に忠実な飼いならされた羊が増えるのかもしれません。保険制度で行う事以外は、分からないという…気のせいですよね。
保険以外はどうして考える必要があるのですか?

ならば、自費となる場合は?
簡単です。
個人の医療倫理におけるサービスの熱き提供精神の下、更に必要な技術を付け加えれば成立するのです。

ところで、あなたは、保険ではさぞ素晴らしいものを今までも提供してきたのでしょうね。

その下で、さらに上のスペックを出される訳ですね?ところで、スペックと言う言葉は、システムに裏打ちされていますが、それだけのシステムは用意されているのでしょうね。その基本システムを基に、構築されているのですよね?

システムには当然新しい知識も含まれると思いますが…当然、医療哲学に立脚されていると思いますが…心意気で全てがあるになっていませんよね?
さて、この時、どう答えられるのか、個人としては凄く興味があります。

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