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病態の把握について -その8-

病態の把握について -その8-

2014/12/03

アセスメントの大事さ、目的は、一応は、話したかと思います。
では、関連図というものの目的を、今一度、話そうと思います。

一言で言えば、病態把握の為です。

何度も、この言葉を使っておりますが、顎・口腔系の問題は、次の3つに単純化すると、分けることが出来ます。

1) 歯牙・骨格系
2) 筋・骨格系
3) 筋・神経系

この3つです。

そして、この複合による整理活動は 9つ等に分けられていくのではないでしょうか?

1) 話すこと
2) 息をすること
3) 食べること
4) 飲み込むこと
5) 表情をつかさどること
6) 姿勢に影響されることあるいは、姿勢に影響を与えること
7) 道具になること
8) 防御反応を示すこと
9) 他

さて、臨床の現場で、あなた方も、色々な主訴を持つ患者が来院することを、知っているかと思います。

いくつかあげてみましょう。(ここでは、思い出したものを書いていきます)
1) 肩が凝る、痛い
2) 首が凝る、痛い
3) 痺れる(顔が、手が、足が等々)
4) 顎が痛い、あかない等々
5) 噛む位置が分からない、うまく食べられない、むせる
6) くいしばってしまう、歯軋りしてしまう
7) 息が出来ない
8) 疲れる
9) ふらふらする
10) 姿勢が変だ
11) どこも悪くないのに、歯が痛い、噛めない
12) 歯周病じゃないのに、血が出る、歯茎が下がった
13) 頭がボーっとする
14) 顔が曲がってきた
15) 鼾がする
16) 夜、無呼吸になる
17) 耳鳴りがする
18) 食事の味がしない
19) 手が、足が、思うように上がらない
20) パニックになる
21) 歯が飛び出てきた
22) 頭が痛い
23) 微熱が続く

面倒ですから、ここで、おしまい。まだまだあった気もしますが、面倒なので割愛。

ここは、歯科医院です。
何で、歯が痛い、とか、歯周病では無いのでしょうか?

そして、何故、そんな主訴を不思議といって来るのでしょうか?

歯科医師法で、私の知りうる理解では、この症状の多くを、引き受けることは無理があるように思われます。というか、保険病名では、ありえません。

筋・繊維痛症の世界では、これらの症状(あくまでも訴える症状でしかないです)は、不思議では無いようです。

ただ、私は、一個にこだわりました。
餅は餅屋が、行うほうが良いのではないかという事です。

ですので、私自身、畑である分野に、そんな該当するものは、無いのかと今から、過去への調べる旅(チョット、詩人でしょ)をしてみました。

例えば、上記に記したいくつかは、言葉通りとしたならば、中枢神経系のエラーと捉えざるを得ません。

この現象は、噛み合わせだけではなく、複合系の問題として、出ることがある、あったのです!!

こういった症状をもつ場合(上記のどれというわけではありません、特定化はしません。復習用に、文章化しているだけですので、思い出して、自分達で、コメントを後から書き記しましょう)、例えば、嚥下能に機能障害が出るとか、あったのです!!

噛み合った面を一つの水平面と捉えた場合、それが、大地と、もし、明らかに平行でなければ、その平衡能は、おかしくなるとかね!!

こういった表現だけ書いていくと、昔はやった、マーフィーの法則になっていくのですが、先輩たちは、一生懸命、後進に足跡を残してくれました。

このときは、DOSの時代でした。

今はPOSの時代です。

ならば、全てのエラーをまずは、出来うる限り、出せばいいではないかと考えた次第です。

構造のエラーに何があるのか?
歯牙系なのか?
骨格系なのか?

機能性のエラーなのか?
筋系なのか?

運動能なのか?
平行能なのか?

感覚系なのか?

これらを関連化させていく作業をしていくのが、関連図なのです。
地図の話が、何故、必要だったか、ようやく話すことが出来ました。

そう、病態把握をするのに、必要な地図なのです。

そして、これは、頭蓋、下顎の、システムのエラーという言葉で、日本語に表すことが出来ます。

そして、頭蓋、下顎のシステム障害による、様々な主症状と表すことが出来るのです。

であれば、何をどう組み入れていくのか、どこから治していけばよいのか、何から手をつけるべきなのか、そして、どう進めるべきなのか、大きな足がかりになるのです。

そして、その中に、更に細分化して、例えば、顎関節症が起きている、例えば、**の筋活動の異常亢進により、頭痛が併発するなんて言う事が、書き表すことが出来るのです。

それが、関連図なのです。

病態把握が出来ないとき、医科が採用している、素敵な方法と言えます。

それを、行うことが、この、噛み合わせの治療においては、一番大事だと私には思われます。

診査、診断がより、明確に、切れ味鋭く、入り込むこと、これが一番の必須アイテムになるのではないでしょうか?

さて、今回はここで一端、終了します。

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