満腹感を担うのは、満腹中枢です。
では、これって何?
満腹感は、脳の中の満腹中枢が、何らかの信号によってスイッチオンがなされ、これ以上食べられないという信号が出て、食欲に抑制が、かかり、生まれるという事が出来ます。
満腹中枢を刺激する何らかの信号が、というものが食行動の調節には、大事になってきます。
その信号と、咀嚼が関係している事が分かって来ています。
満腹中枢を刺激する信号は、主に血液からと、自律神経からの2つのルートを介する事が分かって来ています。
肥満にも関係しているなどと言われています。
ん?
最近の研究では、噛むことと、脳に存在する神経性ヒスタミンが、食行動の調節に重要な働きをして来ている事が、分かって来ています。
ヒスタミン神経系の細胞体は、後視床下部と言う所に局在し、脳の広い範囲に神経線維を投射している。
中でも、注目すべき点は、満腹中枢である視床下部腹内側核と、三叉神経中脳路核に大量に神経線維を送り込んでおり、そこには、ヒスタミン受容体が豊富に存在する事である。
三叉神経中脳路核には、口腔内の固有感覚受容器が、入力しており、三叉神経運動核と、咀嚼運動を調整している。
咀嚼運動が、ヒスタミン神経系を介して満腹感形成に関与しているのではないかと考えられ始めている。
一方、早食い、あまり噛まないで飲み込むという行動をするものは、満腹までの時間が、かかるか、得られないなどの行為を取り、結果、過食になるのではないかと、逆説的に考えられています。
さらに、付け加えると、口を活発に動かすことにより消化活動が活発になる事が、分かって来ている。
咀嚼活動において、その効果は、大きく期待されてもいます。
俗に言う、自律神経系への働きへの影響も強く示唆され始めてもいます。
咀嚼って、本当に大事ですね。