■2013/10/01 顎がリラックスって?
歯科医の所にも、躁・鬱患者が来院する事もある。別に不思議なことでも無い。但し、肝心な事は、やはり主訴と現象の関係になるのかもしれない。
虫歯が…
歯石が…
そんな欲求なら、多分、既に解法はあると考える。目の前に、その現象が、確認出来るからだろうか?
ところで、噛み合わせが…
と、来ると話は変わる。
あたしは身体の現症を追う能力なんて、ないと思っている。そんなトレーニングを受けてきた訳ではないし(歯に関しては、違うと思う。当然、歯科医だからそのトレーニングは受けていると自負している。)現症から、何かを組み立てることなど、多分、出来ない。只、聞く事は出来る。
そう思う事にしているし、そういうものだと思う。
眠れないと言う所から、鬱を発症しているようだ。(本人の聞き取りより)
で、現象を見つける事にした。
横に寝かせる。
顎の力を抜かせ、左に向かせる。歯がロックするように顎が動かない。頚部に合わせて緊張を見出す。
治療をする。
顎がこんなに緩んで良いのかと、驚かれる。
限界運動(顎を左右にギリギリ動かす)行為は、もしかしたら、こういう事を防ぐためにあるのかもしれない。そんな事を思う。
でも、治療はまだまだ続く。
臨床は、難しいと本当に思う。
んじゃ。