こすが歯科医院
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顎 2!

顎 2!

2013/10/10

■2013/10/10 顎 2!
昨日の続き
このお嬢さん、昔と口元が変わった事を気にしている。
後で分かる。(本人がそう申していました)

舌の位置を舌スポットに置く事を勧める。(衛生士が)
逆に息がしにくいと、患者からの報告を受ける。 (衛生士より)

あれ?
経験が幼い頃のこのクリニックでのあたしは、教えれば・トレーニングをすれば治ると信じていました。でも、出来ない人がいる!
ここは、大きな疑問符というか、課題と申しますか…
ま、いわゆるブラックボックスと言うべき、未解決の未知の暗号でした。

言うなれば、壁が表れます。かのサルトルは、壁は打ち破るために存在するのだ!古き良き青春ドラマのまさに、あれです。破ってやろうじゃん!って奴。おじさんのあたしには、無理・無理。もう枯れています。

そして、現実はそう簡単には問屋は卸さない。そんな感じです。噂によれば、舌スポットを教えれば、そして出来るようになれば、結構解決する事が多い。あたしもそう思っていました。

で、出来ない人は?
とりあえず詳しそうな方にお伺いするも、『なる筈、なるまで待て。』と、“待て”の心構えを習います。

でも、「待てど」「暮らせど」、いつそれが…って、奴。ウィスキーなら、苦くてしょっぱい破滅のにおいがするそんな味でしょうか。

で、先生、何とかなりませんか?(衛生士)
頭のドラムは、パッコーン!と、上の二度と飲みたくないゲロゲロの味が戻ってきます。ゲロゲロです。

“様子を見ましょう!”って、言ってみたい。

で、患者の前に立つ。
結論を言えば、患者は舌スポットにおけるようになりました。
ついでに、出来なくなります。予めお伝えした上ですが…
その理由も理解して頂きます。

この話を完結しなければいけないのでしょうが、また後日。

今日は、顎が痛い!1週間顎が開かなかった。そんな新しい出会いがありました。その方は、口をあける際、顎を横にくの字の如く動かして開けられます。
現症は顎のトラブル以外なかったので、“ほっ”なる心境ですが、現象は厄介です。

右向きに寝ると、次の日口が開かなくなる経験が多い。→参ったな…
10年近くあかない。 →リアルだよね…
流石に1週間、開かなくなって…  →さて、どうしたものやら

と、まあ、物語として、仮に台本があるなら、役者さんは、役作りに励まれるのでしょうが…
こういった疾病が実際のドラマになる場合って、どんなシーンから始まるのでしょうね。

現場での行動です。
口を軽く開く体験をして頂いて、緊急回避処置が必要か判断して、理由を知って頂いて、とりあえずの分析の為の模型を取らせて頂いて…
後、口がパッカと開く体感と、その運動性の差異(開く際のくの字との)を認識して頂いて…

一緒に考えて頂いて…
ここらへんになると、衛生士にお任せです。
あたしって、ネクラなもんで、そんな頃合いが一番自然のようです。

実際、お引き受けするのか分かりませんし、次の出会いがあるのかは存じ上げませんが。

で、パカッて開く際、言われて驚いた事が一つ。「今、私口が開いているのですよね。」凄い言葉です。口腔内の現象から、現症を読み取った次第でしたが、そっか、普段口をあけるエネルギーって、多分、相当に力んでいるのでしょうね。驚きでした。

作業にするとこんな感じ。

で、最後に“ナンチャってスプリント”制作法をお伝えしておしまい。自分で、なおかつ自宅で作成する方法をお伝えしておしまい。一応、入れて頂き顎が軽くなる自覚を確認しましたが。

同時に、お待ちいただいていた患者の虫歯の治療。一昔は、顔面神経痛に罹患されていた気がする。何故か、治ったから“良し”とします。
そんなもんです、アホなあたしの能力ではね。歯学には弱いしね。

線維筋痛症の方は、イイネ!みたい。
減薬に入られたみたで、指の感覚は戻ってきているみたいだし、昔出来ていた事が、出来るようになったと喜んでいました。後は、顎と、頭痛と、痛みの部位が相当に減ったようです。

何だったのでしょうね。この5年は?
アホなあたしには分かりません。タマタマだったのでしょう。タマタマです。

さて、どうなる事やらです。

でも、臨床はそんなに甘くない。
仮歯が取れて、不調の連絡がきます。明日です。兎に角、とにかく、どうにかしなきゃ。兎に角、とにかくです。

疼痛性疾患の中には、口も関係している場合もありそうです。そう思います。痛みが取れていく際の、人の表情は穏やかです。

その表情に変わっていく姿は、結構嬉しい物です。

人間の体は凄い、素晴らしい。でも、あたしはその造形にいつも、たじろぐだけです。それでも、医療に従事する。そんな所   です。

おしまい

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