こすが歯科医院
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顎!3

顎!3

2013/10/11

■2013/10/12 顎!3
一応、このシリーズの完結

で、舌スポットに置くと、息が出来ないというところから、問診は始まる。
シナリオチックに書かないと、どうにも表現が出来ない。文才がある人がうらやましい。

さて、本編に戻る。

「前の歯科では、ストレスを貯めるなよと、様子見と言われた。」
“なるほど”
「前の歯科では、前歯をこれ以上押すと、出っ歯になるから、やめなさいと言われた。」
”なるほど“
「前の歯科では、舌は舌に置けと言われた。」
“舌故に下か…”

「前はこんな顔ではなかった。」
“そっか…”

ちょっと、息をしやすい体感をして見ようか?なんて事を言ってしまったのだろうと思う。でも、自然と出てしまった。アホやな、相変わらず。
人はそれをプラシーボと言います。
そんな嘘のお話の始まりです。

口の中をのぞく。修復物の環状軸の位置関係が、違うように思える。スピー性の見地から、顎の挑播性が妙にずれているように感じる。多分ね。

で、まずは舌スポットに置きやすいように環状軸を変える方向性にベクトルを与える。ナンチャってベクトル変更を行う。使うのはシリコンだ。

すると…

「舌が上に上がります」
「自然と上に上がります。」
“息をしてごらん。”

ぱっと目が開く。驚きの表情だ。
「しやすい。」

で、シリコンを外す。
「舌が下にさがります。」

だよね。

次に顔を元に戻してみようか?アホだ。あたしは本当にアホだ。なんで、こんなセリフを白々しく言えるのだ。もう一人の俺、アホ!

シリコンをナンチャってスピーの変更に利用してみる。顔が変わった。と、思う…

“見てごらん”
「顔が戻った。そう、こんな感じだった。こんな感じ。」

年齢らしく乙女の輝きが顔にほとばしる。悪くない。おじさんになったあたしには、まぶしすぎるくらいだ。
悪くない。

けど、ナンチャッテ演出のシリコンを取れば…

ま、そんなもんです。咬合って奴は。
プラシーボで良いのです。プラシーボでね。

どっかで書いた美容整形とは違う価値観の世界と、個人としては思う。絶対美という表現を用いるみたいです。あたしは門外漢なので、この世界や手法に意見を挟む物ではありません。それが、当然です。価値基準も分からないし、強く打ち出せる自信の根源も分かりません。只、あたしはその方の持つ、内面からの笑顔って奴は、結構好きです。自然美と言うのでしょうか?

審美歯科と、あたしにとっては初耳の美容歯科の違いって何だろうって、悩んでいますが、もしかしたら自然美と、絶対美と言う価値観の差なのかもしれませんね。分かりません。

この方の疾病を共に闘うのかは、あたしは存じ上げません。あたしの仕事は、医療行為を行う事と信じています。医療サービスという新しい概念はどうにも、収まりが悪いようです。

でも、嬉しそうに帰る姿は、好きですよ。

そんな咬合を構築出来る歯科医に日々、憧れています。
プラシーボでなくてね。

でも、慢性疼痛性疾患は、患者が諦めたらきっと駄目だと思っています。
医療者もきっと、そうだと思います。
歯は、難しい。

もっと、もっと賢くなれたらと思いますし、アホさ加減には凹みますし。

もっと、もっと、現象を読み取れないといけないのだろうし、口は難しいと思います。
確実に、堅実に。本当に噛み合わせは難しいと思うのです。

ま、そんな感じで。
おしまい。

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