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72時間の日記 その6

72時間の日記 その6

2013/10/28

■2013/10/28 72時間の日記 その6
おしまい。最後まで、読んで頂いたとしたなら、本当に感謝です。こんな生き方をしている医療の人の、戯言と、適当に流して読んで頂ければ。では

<どっかの月曜 昼~>
寝過したって、思ったら、いつも来る線維筋痛症絡みの患者は水曜。ゆっくり久々にクリニックに戻る。おにぎりを頬張りながら、合間見ての食べ方をしないで済むのって、こんなに平和なのかって、妙に感動する。

って、思っていても、そんなに人生ときたら甘くない。

仮歯が取れた。線維筋痛症絡みの患者が来る。どうしても、感覚系のコントロールが出来ない。戦略を変えて、アーチ状況を一度、整理する作戦を立てる。装置が出来上がるまで、今は、様子見にさせて貰っている。どうしても、顎のコントロールが上手くいかない。こいつが課題だ。

と、思っていたら二態咬合患者の登場だ。
コアからやり直さなければ、ならなかった。お陰で、暫く、ずっと、食べる事に不自由を与えざるをえなかった。
二態咬合の問題は、こっちでも噛めるし、あっちでも噛める。
で、頸が一時は動かず、肩が上がらず…
そいつは、緊急回避措置として、スプリント(口腔内に入れる装置の総称)で解決させた気もするが、覚えていない。

記憶力が弱い物で、そんな昔の事は覚えていない。

唯、食べる事に不自由を与えていて、申し訳なく思っていた。
理由は、二態咬合で、安定しないからだ。これが、あたしの言い分。いわゆる医療者側の言い分だ。
こんな時、患者の理解を得られない時、物語は転げ落ちるように、悲しい方向へ動いていく。

そんな気がする、

医療サービスという考え方を否定する立場ではない。
おもてなしと言う心を、理解できない種族でも無い。

でも、こんな時、多分、食事が出来る方が、嬉しいのだろうと考える。分かんないけど…

ま、この物語は、ようやくというか、再び二態咬合対峙に戻る。そんな仕事だ。

と、緊張の下、結構、“イイネ”まで持っていった、多分、元線維筋痛症ぽい症状の患者が、調子悪いと声がする。仮歯が取れてから、調子悪いと声がしてきた。

ま、何とかいけそうってことで、仮歯を戻して、装置を渡す。感覚系の復活を待つ。映画、<復活の活の日>みたいで、言葉の意味は凄いけど、なんのこっちゃって感じ。

インプラント待ちで、暫くは、攻めきれない。
でも、色々なタイプの咬合治療を受けて、身体が“捩じり鉢巻き、そろいの”ではないが、歪み続けた日々からは、多分、結構、落ち着いたのかな?まだ、次の物語は待っている。高さが高い!と、地獄の咬合調整が、始まる瞬間だ。今は、ひたすら待ちの時期。多分、そんな事がおこると考えている。

でも、元気に働いているから良いのかな?

で、もう一人。仮歯が取れた。多分、元、線維筋痛症かな?お医者先生の処置が良かったのか、運が良かったのか、今は薬など飲んでいない。

臼歯部の位置関係を作っている最中に、仮歯が取れた。アトピーが、再発した。咬合とアトピーの関係は、あたしは知らない。でも、顎がドライブすると、アトピーが起きるみたいだ。仮歯が取れたら、久々に身体中、昔の記憶が戻りましたって、笑いながら云われた。

前回、口がまっすぐ開かなくなった症状は、戻っていた。治っていたとか、落ち着いたとか、言うのだろうか?現象と捉えると、戻っていたって言う表現にする方が、個人としては適切だと考える。

そんなにタフでないし、そんなに凄くないし、大した人間でも無い。

口の中をみて、歯の位置関係のトラブルと判断し、ナンチャッテシリコンの位置を教える。
行けそうです。と言う事で、次回、次の手配って奴かな?

手術というイメージではないけど、本当に手で見せる術のオンパレードで、感覚系をコントロールしないといけないようだ。

本当に根気と、時間がかかる、そんな感覚をいつも思う。

で、二態咬合の患者。テック化を行い、二態咬合を一方向に落ち着かせる。でも、ナッチャッテスピーしか渡せなかったし、何とかモンソンカーブを渡すので限界。

始めは痛くて(コアを入れた歯が)噛めないと思う、と、おしゃっていたけれど、これなら…と言われる。3時間半の仕事。こんなもんだ。あたしらのレベルだと。

“やったー”て思うと、まず、上手くいかない。気がする。とりあえず“ほっ”とする。臨床なんてそんなもんだ。

少しでも自信過剰を見せれば、病態はとんでもないパワーで、術者に何かを帰す気がする。
淡々と、粛々と進めるに限る。

これが、72時間にあったお話の一部になる。
寝たいよね。

明日も、一時は線維筋痛症と疑われ、リエゾンまで行った患者との物語から何かが始まるのかな?
まだまだ、いた気もする。
つらくて仕事を辞めたが、やっぱ復帰しようと考えた淑女もいたっけ?ま、今のメルクマールは、バスを使わないで歩いて帰れる事。へえ~、そんな考え方もあるんだと、感動する時もある。

人間の身体は素晴らしい。その素晴らしさの前に、いつもあたしはたじろぐ。

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