■2013/11/06 前の方の過剰接触と 顎機能とやら ?
臨床の現場では、時間通りに終わるよう努めても、中々上手に時間内に終わる事は中々どうして、ここのクリニックの場合、苦手なようです。一言でいえば、ダメじゃん。そんな感じ。
どうにか、こうにか遣り繰りしても、どうにかこうにかしかならない所が、どうにも心苦しいというか、つらいというかそんな叫びたい衝動を覚えます。何故でしょう?と、思いつつも、どうにもこうにも解決しないので、今は開き直っています。でも、ダメじゃん。
そんな中、淡々と動く、働くスタッフには感謝し通しです。
『祇園精舎の鐘の声諸行無常の響きあり。沙羅双樹の花の色盛者必衰の理をあらわす 。おごれる人も久しからず。ただ春の世の夢のごとし。たけき者も遂には滅びぬ 。偏に風の前の塵に同じ。』
こんなフレーズがこの頃、妙に胸に刺さる感じで、日々の仕事が始まっていく。そんな所です。
何で、高校時代に渋々覚えさせられた平家物語の理が、出てくるのか不思議です。フレーズと言う方が正しいのでしょうかね。
ま、何かに渇望しているのか、何かを切望しているのか、不思議と脳裏に響きます。
前歯の過剰接触と言うお話でした。こんな患者との出会いのお話は如何でしょうか?
例えば、歯が疼く、で、色々な歯医者さんを巡る。歯周病と言う事で、歯を抜くが変わらず、咬合性由来の(外傷性咬合か、咬合性外傷か存じ上げませんが)因子という音で、歯を削るが変わらず。心身因子と言う可能性を考慮され、心療内科か精神科に通院する。でも、歯の疼き感は変わらず。感じる力、感覚を麻痺させるのか、時に気持ちを元気にさせるのか、くたびれ過ぎる時は気持ちを元気に、興奮して元気一杯の積極すぎる時は、ハシドウドウと言う具合に、手綱を締めるが如く、薬を渡され…で、ついには寝むれないときたら、睡眠導入剤が始まり…
でも、歯の疼きは変わらないと来た。
そんなセリフが、スタッフによるいわゆる治療前問診の中、聞こえてくる。
歯原性?歯科由来?と考えた心の病の御専門のお医者先生に紹介される展開だ。
これが、過剰接触につながる?と言うお話になります。
横では、リエゾンを卒業し咬合治療に専念したい患者。挑播性には、近づくも未だ、程遠く。いわゆる噛みこみ運動を(回転運動)を作ろうとすれば、噛みこみ過ぎて、身体が苦しいと来たもんだ。
顎位の安定性が取れていないと再度、判断し直し、わざと過剰気味に顎位の関係を再学習させる。過剰接触がおかしいと唱えながら、過剰接触を与えるとはこれ如何に、という世界です。後方成分と顎位の関係とでも申せば良いのでしょうか?ま、そんなお話は、覚えていたら、どこかの機会に。
身体の症状は取り、お返しする。
で、過剰接触で前歯がグラグラした患者の問題が落ち着いたかの確認。
そんな勢いで、昼の部の元線維筋痛症の患者は、何かいい感じ。とりあえず。でも、同じく、回転運動の学習なんだよな…
痛みはほとんどないから良いか…
て言いながら、最後の線維筋痛症患者、時間切れで諦め。23時に間に合わせないといけなかったし。顎の後方成分渡しで、終了。リセットをかけて、今週もう一度。
慢性疼痛は、本当に厄介です。本当の厄介です。本当厄介です。
姿勢と咬合の関係を掴んだ、あたしからすればプロの患者は、立って噛み感を確認するし、舌の位置の置き所も確認し始めるし、正直、参ります。そりゃそうだよな。かつては、頭痛や極度の肩コリや、背中が痛かったんだから。て、過去を振り返えられる患者もいます。この人の場合、歯が勤続疲労で駄目になったんです。時に材料に勝てない時もあるし、そうすると、保険の素材では、限界がある時もあるし…。これを、無情と言うか、無情と言うべきか…
でも、確実性だけは追求しないといけないし…
でも、経済性も鑑みないといけないのだろうし…
儚い時間と言え人生は、最早80年以上の様だし…
難しいですね。
落ち切らない所で、閉めましょう。
今回は、ここまでで、おしまい。