こすが歯科医院
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はじめに

はじめに

2014/12/02

いやあ、涼しいと、帰国後、始めに覚える台詞でした。しかし、僅かな期間離れたのに、急速に秋が進んだようで、四季の国、日本の素晴らしさをしみじみ感じた帰国の途でした。個人的な我儘で4日間、休診の旨の理解を頂戴出来、心より感謝申し上げます。

簡単な報告などをさせて頂ければと思います。お待たせしている時間に目などを通して頂ければ、それはそれで嬉しいという物です。ご理解いただき心より感謝申し上げます。さて、タイに行って参りました。出だしから、“人生塞翁が馬”何て言う感じの旅でした。
前日に、とりあえずトランクに荷物を放り込んで、出発当日にトランクを閉めれば良いだろう、そんな安易なノリでおりました。

人生は油断大敵です。
トランクが閉まりません。一生懸命、荷物の位置を代えて何とか閉める事に成功します。しかし、スタッフの奥山には待たせることになります。一生懸命動いたにも関わらず10分待たせてしまいます。30分診療所で格闘です。ふと、機内で読もうと決めていた本を持ってくる事を忘れています。慌てて、駅構内の本屋に本を買いに行きます。(読み終わってからと思っていた本です。)調布に付くと、今度は、腹が催します。下手に時間が過ぎた結果、丁度、バスの時間です。お陰で、ピッタリ時間通りリムジンに乗ります。

30分前に到着予定が、ピッタリ。奥山の爽やかに言います。30分前到着が、計算した如くピッタリですね。これぞ、人生“塞翁が馬”の経験の始まりです。

タイで待ち合わせをしているウチャンに連絡の為、国際電話対応の機種を、成田で借ります。事前準備は完璧のはずが、タイでなければ繋がらないと知るは借りた瞬間。これでは、連絡取れない。どうなるだろう?不安にかられます。

人生は思い通りには進まないものです。
一人焦っていると、奥山の携帯が国際電話対応機種と判明し、連絡が取れます。之、正に“人生塞翁が馬“
奥山の爽やかな声が響きます。先生の事前準備って意味ないですね。

バンコク空港でも、奥山の携帯のお陰で無事、ウチャンに会え、いよいよ今回の企画の旅の始まりです。
人生は希望に満ちた道である。しかし、途中、落とし穴もある物だ。
ドクターチャンビットは、チュラロコーン大学の医学部の病院長。おまけにMBA修得者。云われた彼のプライベートオフィスに行く。4時半スタートの予定。二人は着替え、準備万端。そこへ、もう一つの大学に近い日本人街の診療所へ移動依頼。人生は不条理と知ります。で、大移動。一台のタクシーに、私、奥山、ウチャン、クーさんの4人が強引に乗り込む。白衣で移動した事のある日本人は、絶対、私達が初めて!さ。と、強がる次第。

日本人街の方のクリニックに着くと、また、見慣れない人物の登場。3人ほど。なるようになるのが人生さ。と、嘯くしか能の無い私でした。そうは言いつつも、そこで、ポジショナーの施術公開。

恐ろしい事に大学院残り1年の学生が、意味を理解し解説を、教授らしき人物に始める。国内で誰も理解できないと諦めていた所、きっちりと意味を捉え始める。分かる奴が見れば分かるはずと、一人呟く呟き芸は、ここで終わるか、そんな驚きを覚える次第。

終わる頃には、異常なハイテンション!賞賛の嵐。ランギット大学のスラポート教授と、そのお弟子さん。東洋医学(漢方、マッサージ、エステ)の、オリエンタルドクターと言う方が、理解しやすいかもしれない。慶応大学的存在?

会食になり、盛り上がる事と、盛り上がる事。要点はこんな感じ。この技術と考え方はネーチャーに乗るべき物です。(褒めすぎ褒めすぎ、でも、気持ちいいから、もっと言ってが本音。)よくぞ考えなされました。この技術をタイのFW産業に応用したい模様。事実、ランギット大学は、歯学部を6年前に新たに開設。この意味は如何に?
二人の教授が方針を決め始めます。まずは、非公式で技術をレクチャーさせよう。その解説はこのオリエンタルドクターが、歯科医に加えよう。そして、公にして良いと判断で来たら、カリキュラムを変えてしまおう。

ドクターチャンビットが動き始めます。チュラロコーン大学の歯学部長と携帯で言い争いを始めます。タイの東大に当たります。何が始まるのだろうというのが、本音。
多分、こんな感じ。タイ語ですので、私の勝手な解釈。日本からドクターコスガが来ている。これは、チャンスです。彼を迎え入れたら、とんでもない事が始まります。いいから、明日時間を作りなさい。タイのチャンスです。
何が始まるのだろうと、恐怖を感じ始めます。

東南アジア、東アジアで医療をFW産業にしている国は、高度先端医療ではシンガポール。400億ドル。タイは74億ドル。大部分をこのオリエンタル部門が占めている。健康食品、エステ、タイ式マッサージと言えばいいのだろうか?どうも、このMBA修得の教授は、この大学の開設にも1枚噛んでいる模様。そして、タイの発展を真剣に考えている模様。対して、私達の国は医療をFW産業にすると云って、今の所、様子見な模様…

ここに、私の技術を与えたら…面白そうだけど、何か変!っと焦ります。ここが、18日までのお話。私の目的と、相当に違う雲行きを感じ始めます。これも、“人生塞翁が馬”なのか?

私の患者の為に、必死になって病名と治療法を探し、問題は、歯科界がこの病名を気が付いていない、それなら、川上から流せば…この渡した文章が成立するか否か、これだけがテーマのはずだった。仮に成立するならば(成立していると私は信じていますが)、この病名の第1人者に手紙を出すのが私の目的…

19日。よく展開が分からないうちに、招待されたランギット大学をウチャンと3人で見学。スラポート教授自身がわざわざ迎えに来て、学内の一部といえ、彼のテリトリーを紹介してくれる。寒気がする。

タイの基幹産業の秘密を無造作に見せてくれる。何を期待しているか分かるが、これだと…何か違う。仮に、この技術を渡した瞬間…相当に寒気を勝手に覚える。何故か、日本人である事を思い出す。どうも、日本を好きらしい。なんか、繁盛すべき展開を日本でない方向に、ムザムザ、渡して良いのか?本来は、タイの大学は休みらしく、わざわざ教授自身が接客をしてくれる意味を、感謝と真の狙いの怖さを感じながら、大学を発つ。幸いなのは、向こうの歯科の人間と会わないですんだ事かもしれない。

人生とは、思い通り進まない物だ。それが、いい時もある。
今度は、タイの東大の面々と出会う。相当、楽しい経験をする。チャンビット教授がいきなりプレゼンを始める。こちらとしては勢いに飲まれ、だんまりを決め込む。その展開で、とにかく、患者を配当すればこの意味が分かる。それが、教授の最後の言葉。”俺、どうなるの?“それだけが頭をよぎる。
この展開の結末は、以下です。
散々バカにされて、レクチャーを受けます。歯科大の学部長からね。本丸で直々に指導を頂けた日本人は多分、私が第1号。名誉な事。凄い事。これってね!

名誉は、名誉として、受け止めますが、慢性疼痛の治療法のはずが、咬合論と顎位論になり、得意げにレクチャーする様が、滑稽で笑いを堪えるのに必死でした。ま、ここは軽い紹介だけ。具体的に書けば、悪口になるし、相手を卑下する事になりかねないので、そんな感じで是非、了解を。

しかし、大学の一番の権威者に、「専門家ではない癖に口をお出しになりなさんな」、の台詞だけは、正直、頂けませんでしたがね。しかし、歯医者って奴は、何でも理屈上でしか成立していない咬合論に話を展開したがる生き物のようで、どうも万国共通と確信できたことが、最高の収穫でした。これ、本当。そして、安心もします。

国の未来を憂いて国の発展を進めようとする者に、権威を盾に、進めさせない素敵な人々がいるのも万国共通。で、まだまだ、日本もFW産業にする時間的余裕もあるかもってね。タイの外資医療産業の大部分(9割以上)を占めるFW産業の発展の道を、綺麗に正しく閉鎖をさせてくれた事、これも、“人生が塞翁が馬”って奴かしらね。個人的には、彼ら偉大な権威に感謝しています。あれが無ければ、私も、勢いで飲まれていたかもって、今更ながらに思います。

20日はやる事が無く観光に終始。実際は、歯学部がまとまれば、チャンビット教授の頭は、歯科を混ぜたオリエンタルな方法の具体的な話をされたかったみたいで、内心ホッとしました。実際、何故か、この頭、タイの漢方を織り交ぜた治療法に相当興味を持ち、おそらくこんな方法なら、十分、科学的な検証に耐えられると言える言葉を、その時点で用意していましたから…

人生は、タダ歩くのではなく、善く歩く事が出来れば良いのかな?
そんな所から、“人生は塞翁が馬”って言えるのかもね?

最終日は、王宮観光と、バンコクという街の見学。さて、最後は奥山の言葉に乗り、コーヒーを使って毒素を取るというエステを受けます。一言。“最高”
ご興味がある方は、是非、彼女が何のエステを受けられたか聞かれてください。いい教訓を彼女はエステコースで受けたようです。これ、20日のお話。

帰国の途。21日の日になります。今度は、奥山は、かばんが閉まらないと焦ります。ちょっと、私の焦りの意味が分かってくれたようで嬉しかったような感じ。

携帯を返さないと行けなく、結局、バスを一本乗り過ごします。結果、1時間強時間をつぶす羽目になります。が、調布あたりで、乗る予定のリムジンバスにバッテリー故障があがったのか、立ち往生。それを抜かして、先に帰れました、とさ。

何が幸いするか分かりませんね。そんな感じの旅でした。でも、この度は、私には大きな経験と言う財産を与えてくれました。一つ。決して、見ている方向は間違っていないし、良き理解者もいる事が分かった事。

一つ。よく理由は分かりませんが、論文にしたものに、教授が添削を加えてくれました。とにかく送れという指示のもと、予め送ったものです。トレーニングを受けた経験が無い身、それはとても、有難かったです。この下で、知る事を考えられそうです。
一つ。自分自身、色々な福音を与えられる可能性の技術と考えと独りの世界では自負しておりました。事実、国の基幹産業の狙いを垣間見られた経験は、相当なものでした。

そして、やはり既に、相当に面白い立ち位置に私自身立っているようです。これは、どうも認めて良いような気がしました。

だから、私は、この“だから”を沢山考えたく思います。だから、今、何をすべきなのか?だから、今、何が出来るのか?だから、どうして行くべきなのか?

多分、腹の中は相当な芯たるものを得られた気もしています。これが一番の経験でした。さて、タイの今回の企画はこれでおしまいです。十分、満足出来ました。いずれ、ムズムズ活動の虫が疼くだろうと認識しています。そして、その衝動は止められない物と言う事も理解しております。ドクターチャンビットからは、TAO(道)の精神を伝えられました。さて、この道を如何に、紡ぐか、それまでは、自分の力をとにかく蓄えたく思っております。
今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。
このクリニックは変わりません。ですが、だからに拘りながら、変わりたく思います。

それでは、診療室で。               こすが いちろう

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