こすが歯科医院
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治療に向けて -その2-

治療に向けて -その2-

2014/12/03

さて、もう一度復習したいと思いますが、ただ、ずれて、いるというだけの表現は、なるべく止めたいですねというのが、前回のお話でした。理由は、もう何回も言っているからいいかと、思いますが、どういう状況であるのか、そして、だから、どうされるべきか、あるいは、だからどうしたいのか、そういった説明と過程を経て、処理する側(ドクター)、管理する側(スタッフ)、そして、状況を理解して、意思を出す側(患者)という関係を作り出して、それから、始めて治療を滞り無く進めて行きたいというのが、この医院の、大事にしたい場所なのです。
だから、おやって、思った場合、常に、この場所に、戻りたく思うのです。
その、おやっは、いつ出ても不思議ではありません。
ですが、そのおやっを、発信するのは、常に患者側が多いということを知っておいてください。
そして、そのおやっを察する意識を、常に、スタッフには持っていて欲しいのです。
その、おやっを、処理するのは、おそらく、ドクターで、それは、処理する仕事以外に、背負うべきもう一つの仕事だと思うのです。でも、そこには、やはり白衣の天使が、患者と、そして、ドクターと一緒にその空間にいることが、患者の、どれだけの安心を与えることが出来るかということを、頭の片隅に置いて、いただければ嬉しいなって思うのです。

中心位とは、なにぞやねんと、聞かれれば、下顎の顆頭と、上顎の顎関節の関係性だということは、前回、お話したとおりです。そして、あるべき位置いうものが、あるいは、あり方が常に議論されているというのが、前回のお話でした。その理由は、正常な構造を維持するには、あるいは、正常な機能を維持する為には、この部分を避けては歯科治療を推し進めることの出来ないということが、あるからです。この分野は歯科の大事な基点軸の一つのはずです。

だから、くどいのかもしれませんが、この言葉の意味を知ることは、歯科の現場で働くことを、選んだ、私を含め、あなた方も避けて通ることは出来ないと私は、思います。特に、私は、歯科医の仕事は、おいしく食事が出来ること、おいしく食事が出来れば、健康的な生活が出来ると、そう、これを、宗教のように信念を持って、私は医院のポリシーにしているのですからね。

多分、この勉強会を続けていくと、もしかしたら、あなた方、スタッフも、皆、そんな気になるかもです。そうなったら、素敵ですね。

知って置いてくださいね、トピック的なことかもしれませんが・・・
歯の当たりが変わるということは、時に、中心位が変わることもありうるという事を。
仮に銀歯としましょう。
入れる前の中心位と、入れた後の中心位と、削る前の中心位と変わる場合があるのです。
高さ調整のことを、咬合調整といいます。
この高さがあっているか、いないかを、歯医者さんがどう判断しますか知っていますか?
ここでは、その判断基準はあるということで、ここでは解決させますが、あって欲しくない、もしかしてについて触れておきます。

もし、あわないとする。
これは、歯科医側を正しいとすると、あるいは、銀歯が正しいとすると、患者の適応不全という言葉に言い変えることもできると思います。患者の感覚を正しいとすると、(ここでは、ある基準が成り立っていることを前提におきます)、その歯科医は、腕が無いと言い方になるのかもしれません。あるいは、何かが違うという言葉になるのかもしれません。さて果て、どれでしょう?

私にとっては、どちらでもいいのですが、(だって、言葉の世界だけですので)問題は、その原因ですよ。

こんな表現をカルテには書きませんよ。こんな言い回しかたは、少なくとも、私自身も習っていませんからね。

ただ、この話を理解していただくうえで、どうしても、言葉の遊びをしながらも、理解していただかないと、行けないと私は思いますので、大変かもしれませんが、一緒に進めていかなければ、ならないのです。

ちょっと、話題を変えてみましょう。

顎位という言葉があります。
よく聞く言葉です。
定義です。

上下顎の空間的位置関係です。

じゃあ、この顎位を、上顎が絶対に置くならば、すなわち、上顎は変わらないよと、置くのであるのならば、顎位は、下顎の位置が決めるという言い方が出来ます。

もし、上顎と下顎の相対性という捉え方をするのであるのならば、相互に補う位置関係という考えを押し出す相補下顎位という考え方が、存在することになります。

難しいでしょう。

でも、頑張ってくださいね。

一般的には、顎位という言葉を、歯医者さんが使うときには、上顎に対する下顎の位置関係になります。これは、上顎絶対主義となります。ここは、上顎は変わらないよということです。
でもですね、顎位の存在する空間、(上顎、下顎の空間的位置関係)に何があるかというと、もっと、複雑な言葉が存在するのですよ。

言葉を増やしていきますよ。

咬合の決め方には、1顎位を、上下の垂直成分(咬合高径)と、前後的、左右的水平成分で、考えをまとめる3自由度で規定する方法があります。

そして、私が思うに、この方法で一番適正なのは、先の言葉を使うと、下顎位だと思います。だって、この絶対主義は、下の事のみ、考えればいいわけですから。

次に、上下の相対主義で考えると、ですね。更に、新たに咬合平面や、歯列弓や、さらに、その回転なんて具合に、更なる要素を足していかないといけないのです。
この見る、考える視点を6自由度といいます。ま、立体的に考えると言う方が、分かりやすいのかもしれません。
この考え方を取り入れやすいのは、上下の相対主義に考える、下顎位というほうが、良くなる気がします。

ここで、話を終えると、ちょっと、勘違いを生みますので、少し、言葉を足します。
下顎に対する上顎の位置という言い方になります。
これが、厳密に言うところの、相補下顎位の定義です。

なぜ、これが、相対主義になるかといえば、またまた、話題を変えていきますよ。

でね、下顎位って、定義です。
上顎を含む、頭蓋に対する位置関係となるわけです。

するとですね、言葉の定義ばかり書いてはいますが、結局のところ、上顎絶対主義で捉えることが出来るのかということです。
私の解釈では、保険の場合、事、噛み合わせについては、上顎絶対主義のような気はしますけれどね、
残念ながら、保険に反映する噛み合わせの、技術講習会なんていうものは、存在しませんから、どうなのでしょうか?でも、この制度の生まれた歴史背景から鑑みると、まだまだ、上顎絶対主義のような気がします。

もう一つ、噛み合わせの講習会(その講習事項がいいか、悪いかは別として)は、保険適応で治療するすべがない事が、既に、その前提ですので、これを、保険で出来るという患者側にも、結局のところ、意識を変えていただく必要も出てくるわけです。

咬合調整という名目が、保険であります。その際、行えることは、(いきなり、一応の根拠は歯科医が持つべきですが)歯を、削ることです。
待ってくださいね。
この際、絶対主義なのですか?相対主義なのですか?これによって、結果は変わりませんか?
絶対主義の場合、いきなり行うことは問題ないと言う事に、逆言えば、なってしまいます。

だって、上顎は変わらないのだから、変わらないところに、当たる当たり方を変えることは、問題ない事になってしまいます。そして、実際はどうなのか?そうではないから、大変なのではないでしょうか?

ここは、患者も勘違いして欲しくないところでもあるのです。

相対主義でいく場合、上下の関係を知ろうとするのは、不思議ではないのではないでしょうか?
さて、皆さんはどう考えます。

更に、見方を変えていきますよ。

上は、もし、ボクシングで例えるのならば、ミット、下は、グローブという役割になります。ここでいう、パンチは噛むことになります。

ミットが小さすぎたら・・・ミットに負担が大きくなるとか、色々と考えられませんか?
まだまだ、あるかもしれません。
少し、想像をしてみてください。
ボクシングのミットと、グローブの関係を。

さて、もし、下顎に対する上顎の位置という考え方を、前面に出すとします。
この場合、面白いことが言えます。

下顎は動かせます。

上顎は動きますか?貯金箱のように?動きませんよね。ただ、6自由度で考えるべきだという考えがある事も事実です。
矛盾しませんか?

上顎は動かないという捉え方の3自由度は疑問視されている。
で、下顎に対する上顎の位置とは、何なのでしょうか?
下顎を絶対と捉え、上顎(は動かない)絶対主義で捉える考え方が、やはり正しいとなるのでしょうか?

6自由度という捉え方はどこに行くのでしょうか?

それと、銀歯のお話は?
中心位のお話は?

今回は、頭が混乱していただければ、それで良いと考えます。
難しいのですよ。このお話は。

次回に続ける事としましょう。
ちょっと、ドラマティックになってきたかもしれません。

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