こすが歯科医院
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デンタルサイクルと、身体と(その1)

デンタルサイクルと、身体と(その1)

2014/12/03

6年目の患者です。開業をして11年目に入ります。
取り立てて不定愁訴(ここでは、このような書き方にします)に苦しんでいる訳でなく、ご本人が苦しんでいなければ、そんなもんと言う捉え方でしか、あたしは、今はおりません。

“苦しい~よう“、”痛い~よう”、“息が出来ない~よう”etc.etc.と、日常臨床で、そんな方とお付き合いしていたら、気にしなくなっていきます。
治療でそんな言い分を無視するとか、気にかけないとか、そういう視点で治療について語りたい訳でもありません。一応、念の為に…

ま、昔あった症状。
味覚障害 味が分からなくなって、(微妙な味わい)で、お料理の仕事を辞める。
えっ!それは、如何なもの?
って、熱い優しいあなたは、思うかもしれません。

時系列で書くと、一応、お仕事辞めた後だったのでね…
でも、ご家族に囲まれ、お孫さんに恵まれ、今はご隠居の身分ですから、それも人生という感じ。

肩も凝るし、首も凝るし、入れ歯は落ちて来るから、始終噛み締めないといけないし…

噛み締めるからそうなるのか、下の歯もやられちゃうし、etc. etc.

ま、こんな症状が続くと、調子悪くなるわけです。

ちょっと、医学的に考えられる事でも入れてみましょうか?
肩凝りと、首の凝りと、って、歯科に関係が無いという話で済まされるよりも、こういう時に起こり得る一つの現象と言う事で如何でしょうか?

全てが今回の方程式にあてはまるわけでも無いですよ。
それだけは、予め。そんなノリで、何かを記せればと思うのです。
さて、どんなソナタを奏でられるか、はたまた駄作か、中途半端か?

ま、暇つぶし程度に目を通されてください。

臨床こぼれ愚痴話

健保法の概念では、歯は身体の一部であれ、身体に影響を与える可能性の考慮までは支援をされている訳ではないようです。削って、型を取って入れて…それ以上の診査、診断は実際の所、物理的に出来ません。ですが、顕微鏡下で、調整して、その先は…を、考える事は、ごめんなさい。どう考えても、そこまでの個人レベルでの応援は出来ないようです。
顕微鏡下で調整するのは、感覚系に対してイベントになる可能性を可及的に防ぐためです。これだけでも、実際、30分~1時間(時に)かかる事すらあります。私どもがお人好しなのでしょうね。それか、腕が無いか?しかし、それ以上の事は、当院はしておりません。出来ません。支援法が認めていないのでね。

15分程度で作業を済ます事が前提の支援法に対して、唯一、良心の抵抗とでも捉えて下さい。
噛み合わせを取る支援は、ご自身の負担と、医療負担で140円です。これでは、やはり正確に情報をくみ取る事は出来ない場合が多いようです。やむなく、実際の材料費は、400円教以上かかるシリコン等で取るように変えました。支援法が前提にしているパラフィンワックスならば、20円~60円程度ですので、妥当でしょうが…苦肉の選択でした。私どもが、下手なのでしょうか?

法令順守というコンプライアンスは守らなければいけない事になっています。“保険は理想を追求する物ではありません。”某技官が、言われた指導の言葉です。当然かもしれません。

さて、こんな積み重ねが身体へのイベントになる可能性があるとなれば、メディアの方は、恒例の○○叩きに励むのでしょうか?(歯科叩き?公務の方々?政治家?どこまで実態に即しているのと思いながらも、含蓄ある医療は安全であるべきと言う言葉の裏打ちの無さに無責任な自らを批評したら、素晴らしい風景と思うのですが?あたしの性格が悪いのでしょうか?)
“負担は増やさないけれど、医療は充実させるべき“この持つ意味の尊さと深さと、平等の意味が、ヒトを診るという意識ではなく、病を視る事に平等な環境作りの意識形成にならないのか、支援法の心棒者の方々には是非ご一考頂きたく思います。

支援には限界があると、私は思います。限界を決めていく作業なのか、(その際は、混合診療による過剰負担を防ぐ配慮があればと、個人としては思います。)更なる、負担増の追いかけっこなのか、その合意形成の為に、考える為の生きる情報を、情報に生きられる方々には是非とも発信されて欲しく思います。

粗探しで、環境を荒らすセンセーショナル作りよりも、簡便な世論調査(やられるならば、社運をかけるぐらいの費用と手間をかければ素敵ですよね。)で心を乱す行為に勤しまれるよりも、考える情報発信から、あるべき形の模索形成の合意体への道標になって頂けなければ、このイベントの可能性に対してのアクシデント化は中々収まらない気もするのですが、どんなもんでしょうかね?

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