こすが歯科医院
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病態関連図~導入編(その4)

病態関連図~導入編(その4)

2014/12/04

顎ズレで探してみると、MPAという言葉を見かける事があります。
これは、大阪大学名誉教授の丸山先生が、開発されたとんでもない装置であり、治療法になります。
かつて、この医院も、この治療法を取り入れて、格段の治療性成績を上げていた時期があります。

私が、咬合や、顎関節症や、噛み合わせという考え方を、最初にめぐり合うきっかけを作っていただいた恩師になると、勝手に恐縮さを感じながらも思う次第です。今の私は、やはり、先生との出会いを抜きには語ることはできないように思っております。

私自身、今現在は日本咬合学界に所属していますので(未来は分りません、人の心も徒然になるままにと、思うときもあるもので…ま、そんな感じです)年に何回はその講演会なりには参加してはいます。
ただ、私の病態解釈とは違うようなので、そういうものと流してはいますが、でも、先生のエネルギーには、いつも敬服する限りです。(ドクター100人いれば、100通りの解釈がある世界ですので、少しは、成長したのかなって勝手に思っています…)

先生の言われるところでは、年々MPAの装置としての概念が進化して、対応しているとの事なので、きっと、この臨床成績は、確実性を上げているものと勝手ながらに思っております。(実際は装置の名前も状況に合わせて、違うので、詳細はMPA治療をされている先生方に興味のある方は聞かれると面白いのかもしれません)

ただ、この医院の場合、途中から、その病態に当時のMPAでは、全く歯が立たなかった事実もあります。
また、MPAで、ある程度回復させても、うまくいかない場合もありました。
僕の場合…
もう、首をくくりたい心境でした。中学時代の弁論大会で、自殺は駄目だと小僧が言わなければ、あの当時の心情は、いつ首をくくってもおかしくなかったかもしれません。

社会から勝手に孤独感、絶望感を感じ、ま、笑い話です。
こういったときは、トラブルが不思議と出るものです。
笑うしかないです。(ま、それも、いつか、気が向いたときに出したいと思います)

情け無い話だけでは嫌なので、一応、ちょっとは自慢も。
治ったデーターを、お貸しして、学会で医院のデーターが発表された事もあります。(本当でしょうか?本当です)
で、分けの分からない改善が無いことを受け入れつつも、笑う事にしたのです。
笑ってでも次につなげたいという思いだったのでしょう。
多分、その時、選んだ事は。

僕は、今のMPAがどんな進化をしたのかは知りません。もしかしたら、今のMPAならば、当時、僕が味わったような惨め感は無いのかもしれません。敗北感は無いのかもしれません。いえ、もしかしたら、同じ結果になったかもしれません…
それは、分りません。

でも、これを読まれて、MPAを批判していると思って欲しくは無いのです。
咬合学会の会誌を読む限り、やはり素晴らしいぐらい結果を出されている先生方もたくさんいらっしゃいます、たまたま、僕がそのように感じていたと理解していただければ幸いかと思います。

これを読まれたあなたが、考える何かになればそれはそれでよいというのが、私の考え方ですので…

でもですね、一番大事なことは、医療にこだわる事と、当時、やはり、思う事に改めてしたのです。それが、本分ですし、本質論かなって思ったもので。

自分なりに考えました。
何が分かっていないのか、何を分っているのか、何を迷っているのか、整理をしてみよう。
文献あさりの開始です。

古い論文を引っ張り出して、調べる事から始めました。もしかしたら、解釈としては少し古い解釈を、気付かずに書いてしまっている事が、あるかもしれません。論文の世界では無いので、そこのところは、笑って許していただけると嬉しく思います。性格が性格だけに、訂正もせずに、新しい解釈を書いているときがあるかもしれません。それも、笑って流していただけると嬉しく思います。

さて、続けます。

調べる作業を横に置きながら、疑問符に置いたのは、このMPAに限界がある。
あるいは、適応例があり、うまくいかない人は、その適応例に入っていない可能性。

それが、一つ。
もう一つの可能性は、僕の実力が、そこに行き着いていない。

後者なら、調べて、まだ足りなければ、また、調べて補うしか無いだろう。
もし、前者だとしたら、(当時のMPAの場合ですので、勘違いなされないでくださいね)どうするか?

ま、苦労話はこれぐらいにして。
それが、ポジショナーという装置との出会いのきっかけでした。

こういった装置を入れると、歯が沈むと批判される先生方もたくさんいらっしゃいます。
そういう意見もあると、流されても良いかと思いますし、そうなのか、一度、調べるか、なんて発想をされてもいいのかもしれません。O-リングを積極的に採用されている先生方には、歯が沈むという意見を言われる方は多いようですよ。立派な理由があるかと思いますので、興味があれば、是非調べられてください。

そういうホームページコンセプトですので、どうぞ、サーフィンをされてみても面白いかもしれません。

でもですね、この装置は、うちでは5分から15分断続的にというのが、基本内容です。
それで、十分に結果が今のところ出るもので…
それと、沈んだという症例にも今のところ出くわしてはいません。

それについては、またそのうちに書いてみたいと思いますが…

ま、今はポジショナーという装置を使っていますという話でした。

最後に、魔法の装置ではないので、先に記しますが、この装置にも限界はありますよ。でも、その理由も掴んでおります。調べたおかげかな?

そして、実際、当時の装置よりは、適応例が多いのは事実です。

*何度も書きますが、何かを批判しようとして書いているわけではありませんので、悪意を持った理解等は、何卒、お控えいただけると嬉しいです。本当に恐縮です。

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