歯科と医科の盲点6 そのとき?
2017/06/01
議員:そんな事があるのですか?
私:ただ、議員。これが分かるには私の場合、技術的進歩を待たねばなりませんでした。
議員:どういうことです・
私:私たちの技工技術は舌側に関しては、消極的に作成せざるを得ないと言った方が適切かもしれません。この時、舌のずれが起きる可能性が高まるといっても言い過ぎではないかもしれません。
議員:難しい話ですね。
私:コンピューターで計測して歯を作れる時代になって、始めてこの問題を解決できるようになったと言っても良いかもしれません。ここで、動画を見て欲しいのです。パニック障害の患者ですが、歯一つで重心系が変わる事が確認できると思います。(動画に含まれています)
議員:先生、これを気づかれている歯科医はどれぐらいいるのですか?
私:おそらくここまで精査した歯科医は私ぐらいしかいないのではないかと、怖れを承知で申し上げたく思います。
議員:そんな事があるのですか?グルーピングをしている歯科医の先生はほかにはおられないのですか?
私:(詳しい事情はここでは触れません)そんな事情ですから、歯科医の先生方に迷惑をおかけする事も出来ません。また、中途半端な知識では患者も、歯科医も地獄を見ます。(私がその張本人でした。これは、申し上げられませんでした。解決という糸口を切り開く為にどれだけ・・・という話は機会があれば。)
議員:学会で発表をされた訳ですよね。
私:そうです。議員。ここで整理をしたいことがあります。私の見立てでしかありません。よろしいでしょうか?
議員:どうぞ。
私:筋骨格系疾患という事で、医科は足元を確認せずに相当先を見ている気がします。他方、歯科は足元を置き去りに別の事を研究されているように感じています。どちらも問題と思う訳ではありません。あまりに近すぎる事。こんな所に目を向ける事は、私の主観でしかありませんが常識ではないと思います。医科的検査では見つからないという言葉の裏を考える訳です。ヨハンソンの考えを思い出す訳です。本質は一つだ。でも検査法はない。これだけ科学が進歩している中で、世界中の優秀な研究者の誰一人、取っ掛かりが見いだせないとするならもっと、近い所に問題があると考える方が自然と考えた訳です。そして、医科的には歯科が含まれていない事に気が付きます。歯科的検査で、その知り得たい現症を成立させられないと考える時、何かが隠されているのではないかと臨床から感じる訳です。
例えば、インプラント性不定愁訴という言葉があります。
議員:インプラント性不定愁訴?
私:そうです。これなども舌の活動性を阻害した時出るのではないかと、勝手ながらに予測しています。
議員:先生は、そういう患者を診た事があるのですか?
私:あります。私が診た患者はインプラントの埋入位置が悪く、
議員:悪い?
私:ええ、悪かったのです。即ち、挙句には体の調子が悪くなりこの方は、線維筋痛症と疑われる始末でした。歯科では、〇〇歯科大学でインプラント性不定愁訴と診断されます。
議員:その後どうなりました?
私:議員、ご存じの通り歯科ではインプラントの除去は保険が利きますが、埋入は保険外になります。現状の解釈では、医療責任は歯科医側に問う事も出来ませんし、歯科医側を単純に問題があると決めつける事も出来ません。舌の関係が分かっていないのですから。この方は、結局、私が診る事はありませんでした。あまりに受けてきた歴史が重かった。単純に誰が正義と決める事が出来ない。ここに大きな問題が孕んでいると思うのです。まだ紹介していませんが、お願いしたい研究の意義になると思うのです。
議員:そんな事があるのですか?
ふと、何気に自らが置いた名刺を見つめる。そして、軽く名刺を遊ぶ議員。
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