こすが歯科医院
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歯科と医科の盲点5 そのとき?

歯科と医科の盲点5 そのとき?

2017/06/01

私:ただ、議員歯科界の問題と単純化して捉えて欲しくないのです。明治維新の8年前に近代歯科が始まったと言われています。即ちその歴史は、200年にも歯科は足りていません。更に付け加えるならば、チュイーンという歯科の独特の音、即ちタービン音が生まれ普及したのは50年代後半~60年代初頭という方が適切です。言い方を変えれば、私らからみて爺様の世代に当たる引退された先生方は漫画ではないですが、ペダルをこいで歯を削るという経験すらされています。
議員:なるほど。
私:医科よりもそう意味では相当に歴史が新しい業界と理解して頂ければありがたく思うのです。只、問題は2点ほどあると思います。まず、筋骨格系疾患という存在は、エジプト時代からある。言い換えれば古くから存在しそして今日に至る。そして、合理性から医学部と歯学部に分けた事。ここにこの疾患が訳の分からない展開に陥っている側面がある。これを知っていただきたいのです。
議員:なるほど。
私:エジプト時代からあると確信したのは国立図書館で調べて結論を出した次第ですから私の判断にしかすぎませんが、筋骨格系疾患が課題となるのは21世紀に入ってからになります。ご存知かと思いますが、WHOは21世紀の課題を3つほど挙げています。遺伝子、再生、そして筋骨格系疾患になります。
議員:ええ。
私:見方を変えれば、古くからあって新しい疾患という位置づけという点だと思います。これは科学の進歩から導き出されたものと捉える方が適切だと思うのです。私はそのように思っています。その分かりやすい代表が線維筋痛症とみなす方が適切と考えます。
議員:なるほど。
私:話を続けます。
議員:どうぞ。
私:三叉神経という存在があります。ここに医科と歯科の盲点があると考えます。三叉神経は姿勢制御に関わっているという事は分かっています。この姿勢制御に於いて姿勢に関わる病気と紹介する事には問題があるかもしれませんが、例えばパニック障害、例えばメニエール病。これは、医科の担当の仕事になります。ところが厄介な事に、口の支配神経も三叉神経が担当しています。ここが、盲点だと思っているのです。合理性から医科と歯科を分けたのは国です。その結果、この神経支配に関していつの間にか、盲点が生じてしまったという事は言えないでしょうか?落とし穴に嵌ったと言っても良いかもしれません。
議員:どういうことです?
私:口の治療は歯科が担当します。その時、嬉しくない反射命令を三叉神経に与えてしまったとすれば、医科はどう処理をすればよいのでしょう?また、見方を変えて医科が三叉神経をコントロールしようとすれば、口の命令形を担う三叉神経への影響はどうなるのでしょう?歯科にとってありがたくない環境を提供するという可能性は無いでしょうか?ここが何時しか、制度として担当を分けた事で互いに気が付けない盲点になってしまっているという側面は無いでしょうか?
議員:もう少し分かるよう説明を頂けないでしょうか?
私:議員、もしよろしければ私が用意したUSBを見て頂けないでしょうか?その方が早いです。
T病院で線維筋痛症と診断された患者です。(これは、前ページの動画になります。) 蝋を貼るだけで痛みの軽減、消失が確認できるかと思います。
私:この現症を確認して欲しいのです。
議員:これは、どういうことを意味しますか?
私:姿勢において、私たち歯科医が習う正中線と姿勢単位で見た場合、中心線と称す軸線があると捉えて頂きたいのです。ここにも盲点があると思うのです。この中心関係に対し、シンメトリー性が成立するよう舌を誘導しただけです。この瞬間、変化しました。即ち痛みが消失あるいは軽減という評価が出来ると思うのです。
議員:ん?どういう事になりますか?
私:単純に捉えて良いと思います。この図をもう一度、見て頂きたいのです。三半規管が平衡感覚を担いますが、その間にある咬合関係がずれる事がないのか?ここにも盲点があると思うのです。目と耳が平衡感覚を担っていますが、では、口は影響を与える事がないのかあるのか、ここがブラックボックスを開ける鍵があると思うのです。この絵を見て頂いても了解いただけるよう、例えば口の存在を無視したとしても、平衡感覚のずれは頸に図のような影響を与えるという事をイメージして頂きたいのです。
議員:バランスが影響を受けて、筋肉の関係が変わると思えば良いという事ですか?
私:その通りです。まずはそこを理解して頂ければ話が早いと思います。
議員:ちょっと待ってください。こういう事ですか?
名刺をおもむろに出される議員。

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