こすが歯科医院
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姿勢

姿勢

2019/11/28

ところで、アッシの仕事は歯科医です。歯科医の仕事で大事にしたいと思っている事は、良く噛める口腔環境の提供になります。
取り立てて特別な事をするのではなく、基本に忠実に治療に取り組む事に拘りたく思っております。

ところが、この取り立てて特別な事をしないで、基本に忠実という拘りる事が厄介と思う時もあります。

1)予測は誰にも出来るけれど、不確定要素が多くなればなるほど当たる事などないに等しい。(と思っている)
予測という行為は、その求める次元によっては当たる事はとてつもなく難しい物と思っています。
次元によっては不確定要素が多する場合、どれだけ環境を整えてもどれだけ人や資金を調えても予測した通りになるとは限らないと
思っています。この次元に関し、何を指すのかはそれぞれの主観に任せるべきと思いますが。

さて、これを医療という歯科の臨床現場に照らすといつかは、解決する展開が生まれるはずだと未知の現症に対し予測できたとしても
具現するいつかに関しては、時期の確定をする予測も出来ないし、下手すればいつかは永劫来ないのかもしれない。そう思う時があります。

もはや死語に近づいているのかもしれなが約束された未来が必ず来るとは限らないだろうし、
起きないと信じたいことが逆に牙を向けるが如く起こるかもしれない。あるいは、起きるとは
考えもしない事が、”ふと”起きていると気が付く事があるのかもしれない。

さて、この牙や、考えもしなかった実際が起きていた時の歯科医の焦りの根源について書いてみたく思います。
多分、挑戦をしてみようと思います。

どこまで出来る事やら。

2)治療をしたら治療した歯が逆に痛くなってしまった。なんていう相談を受ける時もあります。

治療をしたら、治療をした筈の歯が痛くなってしまった。こんな経験をお持ちの方もいるかもしれない。
そんな経験という出会いを持たない方がはるかに良い。

過去の場合、あ~、こりゃ神経の治療がいい加減ね。これを解決すれば何とかなるわ。と、単純な方程式で
結果を見出せる時期がありました。←これ、アッシの経験。
歯科医が過当競争に晒された結果、個々人の歯科医の習熟度・練度を上げないと認められにくい環境になった。
あるいは、治療技術に対し、この技術を担保する道具の進歩により実は神経の治療に差が出にくく為った結果という捉え方も
出来るかもしれない。

にも拘らず、痛みが出る場合がある。

この例などに出会う時、担当した歯科医にとっては堪らない場面かもしれない。
正に、牙を向けられた瞬間であり、”ふと”気が付くとありえない実際を目の当たりにした瞬間かもしれない。

3)ここで一つの捉え方を変えると、見える景色が変わるかもしれない。
痛みが出る時、単純化して意識すればよい事実は炎症が存在していると認識すれば良いだけである。
この炎症源を神経の治療に置く場合、仮に神経の治療が歯科医の世界の学識内のガイドラインの価値観に
照らしあうならば、その位置づけからずれているポイントが見つかれば簡易に答えを導ける。

或いは、器質障害部位がレントゲンで確認できるならば、その対応を行えば良い。ここも、
歯科医の学識に置いて見つめ直す時、研究熱心あるいは勉強熱心の歯科医ならば学識内の世界観で
対峙する事が出来る歯科医も存在する。

ところが、これ以外の因子が存在し主にこの活躍で問題が起きている時、あるいは複合的に絡んでいる時
これらの現象は、学識外故に対峙する方法がない。

このように見識に立ち位置を変える時、あるいはその現象を知っていれば実は牙でもなく、出会った実際は対峙する
方法を歯科医は持ち合わせる事を意味するのかもしれない。

4)炎症メディエーターという世界
歯の周囲組織など、感覚神経終末の乱立状態と表現した方が良いかもしれない。
抹消組織に炎症の源が存在し、感覚神経終末が炎症メディエーターに刺激をされて終わりない痛みが生まれる。

歯の治療をしたら、完治した筈の治療した歯の痛みが続く。この持つ意味は、以下の表現が妥当なのでしょう。

これは、侵害受容器の慢性痛という捉え方に立ち返れば、受容器の興奮状態の問題を解決する以外ないという
方程式が導かれる。


興奮状態を提供し、炎症メディエーターを提供している源にどうアプローチするか。おそらく、この1点に尽きる。

このように考えます。

5)ところが、これが複合的な因子により派生している際は、どうすればよいのだろう。
先の一般的な予測の話に立ち返ると。年始になれば、経済アナリストと名が付く方々が経済の未来を予言?予測を立てられている。

これが、全部当たるとする。それであれば、誰もがその通りに行動すれば大金持ちになっている。実際は、その通りなどなっていない。
そういうものと承知しています。その通りに行動してお金持ちになれば、アッシはとうに引退しています。(本音)

でも、その手の予言?予測?が重宝されているのも事実でしょう。中には、その情報をもとに、分析をされて、行動を
目標立てる人もいるかもしれない。中には、その与えられた予測と違った際に、立ち止まってそのまま身動きが出来ず
為すがままに時間に任せてしまう人間もいるかもしれない。或いは、逆に反応を返す(出来る)人間もいるかもしれない。

どちらが正しいとか、適当とかはアッシには分かりようがありません。
ただ、見通せるという発想を起点に物事の解釈を進める事や行動を決める事は、あまり賢い方法とはアッシは思えません。

むしろ反応の仕方が大事になるのではないかと思います。

どう受け止め、態勢の変更(転換)を図るか。
どう受け止め、生き残る事に全身全霊をかけるか。
これをサバイバル的視点というならば、この表現が妥当かもしれない。

先の展開を予測する能力を磨くことは、出来る人は大いに磨かれれば良いと思います。
でも、その通りにならない時、反応の示し方が大事になるのでしょう。
その大切さを知っていれば、態勢の変更を厭わなければよい。

そんな所なのかと思うのです。

臨床の話に戻します。
治療をしたら治療した歯が逆に痛くなってしまった。なんていう相談を受ける時もあります。

この時、炎症メディエータの源を歯科医は考察する以外ない。
これが、アッシの臨床で痛い目にあいながら覚えた事。

考察ではなく推察と言い換える事も出来るかもしれない。

患者のあなたが発声された言葉に、症状の歴史が隠されている時もあります。
この分析をしながら経験を積み、炎症メディエーターという言葉に行き着くようになります。

複合的な因子が絡んで痛みが出てしまった時、今は学識の中にこの対峙法はないとアッシは認識しています。
実際はどうなのでしょう?体系化された対峙法(治療法)と言い換える方が妥当かもしれない。

この状況に患者であるあなたが陥った時、これこそ改善策を知る為、歯科医に治療ではなく見解やお持ちの経験を
求める方が適当かもしれない。ここには費用は派生するかもしれない。でも、派生させた方が実際、聞きたいことを
正々堂々相手に(歯科医に)問いかける事が出来るかもしれない。

その方が、歯科医も自分の知る学識では原因不明と正直なお声を発してくれるかもしれない。
今の歯科医の法的縛りの問題があるとするならば、来院した際は治療を行うという暗黙の縛りがあります。(保険制度の場合)
言い方を変えれば、危険故に私には出来ない。仮に、この言葉を派生させるには紹介までを視野に
いれて行う事が要求されます。しかし、原因が歯科医の学識外ならば、展開があるべき姿でない方向に変わる場合があります。

保険制度の場合、複合的因子という源へのアプローチは制度設計外である事実は受け入れて欲しい所です。
但し、この痛みの存在に関し、保険制度は端的な病名で表せる場合がある。
更に問題なのは、この痛みの治し方に置いて、保険制度の治療は炎症メディエーターという捉え方に立脚した場合
実際は、違う部分にアプローチをかける可能性がある。

何故か?歯科の保険制度の制度設計の根幹が出来た後に、炎症メディエーターという言葉が学識に誕生します。
更に細分化して炎症を捉えようとする時代と、ざっくりと炎症を捉えていた時代の差とでも表現すれば良いのでしょうか。

私の経験では方策は分からないが、○○という組織なら、○○という先生なら解決策をお持ちかもしれない。
あるいは、私の経験ではこのようにしたら治った方がいる。私の経験になるが、どうやらあなたも同じタイプのようだ。
そんな声を聴けるかもしれない。
私の経験と、違う事を訴えているから私には自信がないという声を聴けるかもしれない。

結果として会得したい情報がもたらされるかも知れない。

こんな捉え方もあるのでしょう。
正に受け入れたくない実際であれ、それでも解決しないといけない現実がある以上どう反応を示されるかという事が
大切になるのかなって思う次第です。

手ひどいダメージを受けない為には、あなたの身体である以上、慎重に反応する事が大事なのかもしれない。

6)偉そうに書いているよなって、読み返すアッシですが…
今回は炎症メディエーターという慣れない表現を書いて、如何。浅はかな実際や浅学ぶりがバレルと己に対し、
後悔もしています。

歯の治療で膝まで痛くなった。腕が上がらない。こんな事があるのでしょうか?そんな相談に対し、
ま、今日はひざの痛みを取り、腕も上がると喜ばれて帰られる風景を見ながらも、肉体の神秘は
そう簡単に歯科医学や医学に曝け出させる事など、お天道様もお認めにならないよな。そんな事を
思います。

アッシの臨床でまだ、苦しみから解放させられない患者もいます。僅かですが。
言葉から何かヒントがあれば嬉しいのでしょうが、仄かに見えたヒントを信じながらまた
調べ考える以外ないのでしょう。

そんな内なる声に自分をもう一度、身を置く以外なさそうです。

だから、歯の治療をして歯が痛くなったな~んて相談を第3者のアッシに持って来させるのではなく、
その先生自身に(お会いした事はありませんし、お名前も知りません。興味もありません。一人ぼっちがお好みなので。)
もう一度真摯に対峙して欲しかったなって、そんな感情を併せて持ちます。

原因は今日の相談は、入れた補綴の歯の角度にあると読み取っていますが。

長くなってしまいました。
読んで下さった方がおられたら感謝します。

んじゃ。
診療室で。はたまたHPで。














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