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病態の把握について -その3-

病態の把握について -その3-

2014/12/03

関係図と病名と・・・
ちょっとしたお話を。難しいお話だけでは、疲れますからね。一休みかねて、小話のつもりで、目を通されてください。
18世紀、イギリスのロンドンで、とある時期、黒死病、今で言うと、ペストが流行しました。ペストって言う病気は、ネズミを介して、人に感染する病気です。
ある内科医が、未然に、これ以上感染が拡がらないようできないか、市当局から、依頼を受けました。
彼自身悩みました。
ロンドンの感染場所を地図にプロットしながら、ずっーと地図とにらめっこをしていました。
ある閃きが、彼に何かを暗示しました。
ロンドン市内の、水道、下水の地図を持って来てくれ、彼は叫んだそうです。
そして、市の役人が怪訝そうに見る目を無視して、ひたすら発祥した場所に線を引いていきました。そして、つぶやいたそうです。
分かった、ここにいる地域の人間を、隔離してくれ。
次に、この地域のネズミの駆除を頼む。
上、下水道のこの地域の配給を大至急止めてくれ。

そうなのです。引いた場所は、水道の流れていく、下流方向に感染が拡がっていることを、彼は気づいたのです。

実は医療の世界では、病名をつけられない病態というのはたくさんあります。病名の定義上存在しえないが、目の前に苦しんでいる患者がいる。
上記の例えが正しいのか、何らかの暗示をしているのかは、正直分かりません。ただ、この病名がない関係を何とかしたいと考え、その実証法に、関係図という手法が存在しています。地図があれば、行き先も決められるじゃないですか?計画も立てられるじゃないですか?なければ、闇雲になると思いませんか?別に私のオリジナルではないですよ。作成するのは、実際は大変ですがね。

噛み合わせの病態は、実は複雑です。
体まで波及すると、今現在では、随伴症状という定義になります。そうなれば、噛み合わせでは、体がおかしくなるということは、なりえないという言い方も成り立ちます。悲しいかもしれません。逆説的な言い方かも知れません。でも、不思議なことに、この噛み合わせの病態は、高度先端医療の一つに置かれています。

また、随伴症状である以上、それは、主治医となるべき人間が認めるか、認めないかそれで決まるきらいもあることも事実です。

もう少し、具体的に書くとですね、こんな例がいいのかもしれません。

顎が痛い、で、頭も痛い、首がつらい、次に肩が痛い、腰も実は・・・なんていう病態に罹患したとするじゃないですか?仮に。

ある先生は顎関節症だよと、言うところまでは言ってくれると思います。でも、頭まではどうかなって言うかもしれません。

ある先生は、首まではあるかも知れないけれど、肩は・・・

この随伴症状は、存在しているにもかかわらず、なかなか、先生によって言われることが変わっていきます。
見方を変えれば、治るという定義が変わることになりませんか?

全ての症状が取れることという言い方もあれば、顎の痛みが取れればいいという言い方まで幅広く取れます。でもね、顎関節症という括りですと、狭義には、顎の痛みが取れれば治癒になります、仮に他の症状が治っていなかったとしても。また、広義には、首ぐらいまで取れれば、治ったことになります。そして、同時に、全部取れるという先生方もいることは事実です。不思議に思ったことはありませんか?その理由は詳しくは書きませんが、そんな一現実を書いて見ました。

また、この症状は生活習慣病とも言われています。ですから、治らないこともありだとも認められています。だって、生活習慣病ですから。生活をする以上、罹患し続けるしかないのかもしれません。だから、仲良く付き合おうねという、言い方も存在するのも事実です。

困りますよね、では、一体どうしたらいいのだろうということになるかと思います。

さて、今回はここまでです。噛み合わせの話からどんどん発展してしまって中々、関連図まで行かなく大変ですが、それだけ、難しいと言う事に、なるのかなって思います。

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