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歯科と医科の盲点4 そのとき?

歯科と医科の盲点4 そのとき?

2017/06/01

さて、請願書の話は患者家族の方に所属する物です。その話は主人公にお任せするとして(個人の方のブログです。線維筋痛症・請願書等々で検索すると見つかると思います)私が、何を話したかを軽く紹介して、この章を終わらせたく思っています。私は脇役でしかありませんから。
実は、個人が出来る範囲での課題の模索という次元ではこれが限界だろうなと思う所まで理論としては行き着いたと思っています。完璧ではなく、これ以上は個人の努力ではどうにもならないと言った所が正解だと考えます。

正確に言えば、寂しい表現ですが、これ以上は個人の努力では難しいと考えています。

私は口腔由来の反射を主体とする疾患の解明には3つのカテゴライズに分けて考える必要があると予測しています。表現をすればA,B,Cの箱があるとします。Aの箱には5つの課題があると考えています。Aが解明できればBが、そして次にCへと続くことが出来る。但し、Aだけで臨床は十分だと捉えています。汎用化という側面と(それでも疾患を扱える歯科医は厳選されると思いますが)期間の短縮化という側面ではBという箱が秘密を解き明かすべき鍵である。次に、P物質といわれる産生物から誕生するのではないかと言われる疾患等には多分、Cという箱が準備される必要性が出てくると予測しています。

ま、頭にあるイメージを表現しただけですので戯言と一蹴されて頂く方が良いと思います。

只、Aという箱をこじ開けるには、隠されている5つの課題を明示化させる必要がありました。臨床でいえば、隠されている反射を具現化させ、変な言葉ですが好ましい反射環境へ橋渡しをする事なのだろうなと勝手ながらに思っています。5つというのは私の中での整理ですのでもっとあるのかもしれませんし、多すぎるのかもしれません。

臨床で私が解決を図っている項目はこの課題だけです。解決が図られると、身体が痛みを伴わない方向に変化する。ただそれだけ。

5つの課題が何かを紹介する事ではなく(舌反射に関しての考察と、歯牙形態と舌反射についての考察は紹介済みです)何をお伝えしたかが大事だと考えます。
*5つの課題は、1個でも成立させられないと猛威となって臨床医に襲ってくる気がします。それは、歯の治療をしたとき身体が**という患者の声と嬉しくありませんが一致するのかもしれません。有り得ないという言葉を用いることが必然なのか、その解消法を持つ事が当然なのか…実は臨床医にとっては難しい選択だと知っていただければと思うのです。それだけ、私個人は課題の解消は簡単ではないと思っています。

さて本題です。色々な話が出来ました。
脇役と言えど、私のシーンだけは私が主役です。
*今回お話させて頂いた内容、個人のHPに乗せて頂く旨は了解いただきました。感謝する次第です。
*幾つかのお話をさせて頂きました。全てを記載する訳ではない事は予め、ご了解ください。私のフィルターを介しこれは、知っていただきたいと思われる内容のみ記載します。ご了解ください。そして、この紹介はこの先もこの章では増やす事は無い事も併せて承知ください。お伝えした事の一部かもしれません。でも共有して一緒に考えて頂きたいと思われる事だけ記します。よろしければ、考えてください。

議員(中川衆議院議員、以下議員と統一します。三重県選出、公明党の先生です)とはこのような会話をしました。要点のみ記載します。

議員:線維筋痛症とはどういった病気か教えて欲しい。
私:まず理解を頂きたいことは、現症病名でしかない事。スウェーデンのヨアンソンの疫学調査によれば、痛みの部位、発症場所からその病名を付けているに過ぎない。但し、医科的検査では何ら、異常が見いだされない。只、原因不明の器質病変という位置づけに当たる。そして、線維筋痛症はアメリカリウマチ学会が指定する17の圧痛点に対し11か所以上痛みを患者が感じる場合、与えられる病名になる。私は、ヨアンソンの疫学調査を肯定する立場にいます。彼の疫学調査によれば顎関節症も、40肩も、腰痛症も本質は同一の筋骨格系疾患にしか過ぎない。そして、広範に痛みが拡がった症状を線維筋痛症と命名しているに過ぎない。更に言えば、線維筋痛症は、一番わかりやすい筋骨格系疾患で、いうなれば氷山の一角にしか過ぎない。私はそう考えます。
議員:氷山の一角とは?
私:例えば、肝要な事は学会でもどうやら今の所原因不明の病気2~300程度に何らかの影響があると考えられつつあるようです。例えば、リウマチ因子は顎関節周囲からの影響があるのではないかという考え方も存在します。そういった中で一番分かりやすいと申しますか捉えやすい位置づけが線維筋痛症と理解されてみたら如何でしょうか?
議員:そんなに大きな話になるのですか?
私:ヨアンソン先生の考えに従えば、この筋骨格系疾患の比率は先進国での差異はそんなにないと捉えています。スウェーデンは3000万の人口でうち、200万がこの現症病名(彼は総称して作業関連性筋痛症と名付けている)に罹患していると言われます。日本は、その4倍に当たりますから800万にいる事になります。そのうち200万が線維筋痛症という位置づけになります。
議員:そんなに大きな話になるのですか?
私:問題は、この数字ではなく医療者側の持つ治療法になるのではないかと思います。只、誰が悪いとか誰が正しいという考え方で解決を図るべきではないと思います。現状は、一言でいえば創薬という考え方に医科サイドは収束されていると思います。むろん、これで解決が図られているならば何ら申す事ではないと思います。大きく分けて二つの事実関係があるという事を知って頂きたく思うのです。
一つは薬を飲んでも変わらず(良くならず)、だんだんと通院を諦め定期的に三法(鍼灸、指圧、按摩)等に頼るか…これが3年~5年ぐらいの通院でそんな展開に変わる。そんな患者集団がいる。もう一つはプロの患者、この表現は相当に問題です。ですが、薬を飲み続ける事で生活を成り立たせる状態になる。こうなると治る事でなく、薬で生計を立てるという別の問題を孕む。この点を知っていただきたく思うのです。
議員:そんな事があるのですか?
私:肝要な事は、解決が図られている事ではなく言葉を選ばずに述べる事が許されるならば、先延ばしを図っている一面がないのか。ここが大事な点になると思うのです。
議員:なるほど。
私:ここで話を変えますが宜しいでしょうか?
議員:どうぞ。
私:厚生労働省に確認して頂ければ確実と思いますが、咬合の(研究の)話を、理解を深めて頂く為にさせてください。
議員:どうぞ
私:歯と身体の関係を明確にする為に、日米ともに国が主体に80年代研究を行います。日本の咬合の研究もこの時、相当に花を開きます。ところが、どうしても研究が肝心な所まで結びつかない。これは、日米ともです。これを10年ほど行いました。
議員:なるほど。
私:日本はその後、古くて新しい課題となりますがアメリカはブッシュ(ジュニア)大統領の時代に、今度はカイロにその研究を任せます。言うなれば、頸と身体の関係という側面でよろしいでしょうか?結局、10年程行いますがカイロサイドからは歯と身体の関係と思うという結論で終わるわけです。言うなれば、咬合は未だ解明されていないブラックボックスのままという次第です。かみ合わせという言葉で、昨今歯科医がこれと対峙する物の、課題はかみ合わせという医学定義がまだ成立していない事も併せて問題となるかもしれません。

以下次の章に続く。

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