入れ歯の修理｜こすが歯科医院

• 臨床の話　始めに

たいそうな題名を付けていますが、大それた話をしたく思っている訳ではありません。

このクリニックであった症例の物語を、只、記したく思います。

記録報告。そんな理解と認識が宜しいかと思います。

ただ、当院の症例であることは約束します。

 

当院は医療機関とはいえ民間です。大きな組織に守られ、経営状況がおかしくても、所帯の規模間で守られる。そんな羨ましい展開などありません。来られた患者の主訴を伺い、ベストチョイス、或いは、ベターチョイスを紹介する。その中で、活躍する。その程度の力以外ありません。勘違いは禁物です。

 

只、歯科組織の得手とする症例を提示する。それ（実際の処置を）をご覧になられて、通院先・処置法を迷っている方々へ紹介する。この企画を院長が興味を持った事。医院の紹介には役立ちそうだと思った事。そんな動機もあり、参加させて頂く事にしました。

➡当院の症例(写真や治療の詳細付き)

色々な症例を少しずつ出したく思っています。他方、何をその時課題にしたのか、それは、このブログに書いてみようと思うのです。おちゃらけのブログは

➡もう一つのHP【こすが歯科の日常おもしろ？ブログ】

歯科然とでも言えば良いでしょうか。それは、このブログが担当という位置づけになります。

おちゃらけは、どちらかというと通院されている患者各位に楽しんでもらえたらというエネルギーが主体なのかなって個人としては捉えています。実際、始終ドラマがあれば大変です。楽しく盛りながら、おちゃらけを前面に出しています。そうは言いながらも、敷居が高くて当たり前の歯科を、特別視されない事を狙っているのかと、編集役の院長の指示を聞きながら私は感じています。

 

こちらのブログは、歯科を真剣に、当院が大事にしている事を根底に”何か“をお伝えしたく試みていると承知頂ければと思うのです。宜しくお願いします。

 

 

• 義歯が壊れた。そこから出会いがあった。

先に（前項のアドレス）コーヌスクローネ義歯の相談が舞い込んできた。そんな報告をしました。実際の流れは、こんな感じです。

〇これを修理しても良いでしょう。

〇もう一つの指摘を聞いて頂けるでしょうか。

〇修理以外、興味が無いなら、後者の説明は致しません。

患者は、もう一つの指摘を聞く事を選びます。

〇この壊れた原因は別にあると思います。これを探る方が良いと思います。

〇剥がれたエステニア部は、ビーズからやり直さないと期待に応えるという意味では難しい場合があります。

〇所見として、今、鉤歯にしている歯牙を歯として復活できるメリットがあるでしょう。

〇もう一つの考え方を、併せて提示します。

〇義歯における鉤歯は、義歯の設計上、ダメージを受ける場合が多く、いずれ駄目になる確率が高い。その点、コーヌスクローネは鉤歯に負担が起きない。これが一番の売りと言えるでしょう。

〇只、時代も変わります。仮に、同様に鉤歯負担を避ける手法の義歯が登場し、更には鉤歯を、今までと違い歯として使えるならどう考えましょうか。

 

唐突に出会いと小見出しを記しました。が、私としては患者と出会いというよりは、新しい考え方との出会いを強調したいのだと思います。今までとは違う視界が広がる。この事を強調したいのだと思うのです。

 

３）そして

患者は、以下の事を決められます。

〇インプラントは嫌だ。

〇だから、入れ歯を選ぶ。

〇でも、自分の歯で噛みたい。

〇自分の歯で噛める事を楽しみたい。

〇その上で、義歯を利用したい。

 

私どもは、こんな声を聞くように、勤める努力をしています。上手く行く場合もあれば、クリニックとして凹む場合もあります。人間力の向上と一言で済ませることは出来ますが、これが中々難しい。

 

今回は、ここ迄とします。

サブリナでした。