こすが歯科医院
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恨と感謝と絆 摩耗症と顎と?

恨と感謝と絆 摩耗症と顎と?

2013/11/03

■2013/11/02 恨と感謝と絆 摩耗症と顎と?
昨日の続きです。
この方は、食いしばり癖があります。つけたし情報です。

さて、まずは、元々、お伝えしてあったように(おこる可能性と対策について事前に伝えておきました)、スピーの湾曲(平易性)を作るべく不足部分(摩耗している部分に)にレジンを足します。足し方にも色々とあるようで、実は、技術習得には相当苦労したように思います。多分ね…

で、顎の痛みは消えた気がする。初日。
変わらず、頭痛と歯の痛みは続く。
食べられない。
熱い物、冷たい物が沁みる。

次に、いわゆるパワーセントリックにて、強く噛ませ(引き千切るが如く)、強く干渉する部位を落とす。2日目

で、熱い物は沁みなくなる。冷たい物は沁みる。
頭痛は減るが、歯も痛い。
食べられない。

今度は、感覚系のパーツの一つである舌の感覚を変えるために、前歯の摩耗部の一部にレジンを足す。
冷たい物は沁みない。
頭痛は、時々起る。歯は変わらず痛いのと、痛い場所が変わり始めて、上になったり、下になったり、入れた補綴物以外にも起こり始める。
硬い物は食べられない。4日目

5日目。体重減っちゃた!
残りの前歯の摩耗部位にレジンを足す。
頭痛は消え、歯の痛みも消え、食べられそう。

6日目。体重戻ります。
なんでも食べられます。ところが、補綴を入れた場所を中心に、夜間時、食いしばりが再発する。
元々は、食いしばりにて、歯の崩壊が起き、熱産制タンパクの活躍なのか、根尖周囲が腫れた所から、補綴治療を選択する事になった訳です。

限界運動より夜間時の顎の動きを予測し、限界運動を中心に、干渉部位を取り除く。

で、無事終わる。1か月前後の旅でした。

過剰接触があっても顎は、何かの反応を示すようです。この過剰接触が、姿勢由来なのか、顎位由来なのか、歯原由来なのか…こんな事もあるようです。

その目を持てない時、歯科医は多分、恨の道を知り、その目を持って始めて、恨と感謝を覚え、己の限界と申しますか、己の資格の怖さと凄さを知る時、恨と感謝とは別に、絆を求めるようになるのかなって想像するのです。

これは、あたし個人の経験ですので、他の先生方がどう思われるかは、存じ上げません。

でも、臨床と言う現場は、胃が休む暇はないとあたし個人はいつも思います。そして、常に確実性を考え続けないといけないのかなって、あたしは思うようにしています。
多分、自分が強くないと年を経て思えるようになったからでしょうか?
おしまい。

人間の身体は素晴らしいです。その素晴らしさの前に、いつもあたしはたじろぐ。

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