雨模様
2019/10/19
また、雨で嫌なもんです。子供時代も基本雨は好きではありませんでしたが、
たまに暑い夏など、外に出たくない時に雨が降った際は、内心ほくそ笑んだ事も
あります。
今の夏ですと、体育館も蒸し風呂でしょうからそういう訳には行かないのでしょうが・・・
しかし、今回の台風と言い、連続に来る雨はあまり好きになれません。
台風一過という訳にも行かず、治水に難ありと言った所が一言で済ますといえる事
なのでしょうか?
今更という言い回しが全てでしょう。時代の流れもあったのでしょう。
100年に一度の可能性など、無駄という事業仕分けという物もありました。
脱ダム宣言といったものもありました。
しかし、これが今更ながらに仇となっている。
人間の考える見方の、決して成功事例とはいえない困った事例になるのでしょうか。
これをふと、自分の仕事に省みながら見直すと、
迎合ではなく、信念という事が大事であったのでしょう。
或いは、迎合ではなく、科学に基づく見地という表現になるのかもしれません。
事業仕分けされたものの中には、どうやら未来に向けて考えられたいたものも
あったようです。
ここが難しいのでしょう。
こんな見方をするようになるのも、おそらくメディアの方々の発信する内容を
かつてのように信頼を持って受け入れる事を止める事にしたからでしょう。
情報として受け入れるが、信頼に値するか評価する事を選ぶようなった。併せ、
彼らのあたかも出しっぱなしという煽りを拒絶するようになったからかもしれません。
そう捉えると、実際の所アッシらの情報発信も難しいと思うようにもなっております。
本当に臨床は難しいと思う時すらあります。
例えば、ドッグセメント対応を聞かれたとします。
目的から考えれば良いわけですが(と、アッシは勝手に思っている)カリエスコントロールといった所なんでしょうかね。
*カリエス=虫歯
アッシの所では、例えばレーザーで対応するようにしています。
早いから、予後の予測がしやすい。
何がいいとか、何が悪いとか、そういった見地よりも目的を遂行するに、一番、クリニックサイドが
治療体系として与しやすい物を選べば良いと、アッシは捉えているのでしょう。
カリエスコントロールが目的なら、一番術者にとり安心できる方法がいいのでは、そんなお話をします。
納得を頂戴でき、事なきを得られる訳ですが、事が患者にとり大きくなると、そうは問屋が卸さない事もあります。
治療の実際が始まり、ややこしくなるよりは(これはライセンス者側にも、受けられる患者側にも不幸です)
治療が始まる前に、患者に拒絶される方が良いと考える時もあります。
平易に表現をします。例えば奥歯にトラブルがある場合、前歯にトラブルが出やすい。この逆も真なりなのですが。
この報告は、戦争が終わって暫くしてイタリアの歯科医がされています。
奥歯の治療が大掛かりになる可能性がある際、前歯に治療が既に施されていて、問診上、奥歯のトラブル
と、前歯のトラブルが時間差で起きていると術者サイドが理解できた場合は、正にややこしくなる瞬間があります。
主訴である奥歯の治療をお引き受けをして前歯にトラブルが生じないか、考える必要性が出てくる。
アッシらの仕事が、端的に表現すると物を扱う性格がゆえに、この課題が非常に大事な要素になる。
奥歯を治療する事で、顎の傾斜性とでも表記しましょうか?これが、あからさまに変わる可能性がある。
このように予測できる場合、検査という物を通らざるを得ない。
仮に奥歯の治療をした結果、前歯にトラブルと言えば良いのでしょうか?
課題を抱える可能性が出る場合、おそらく事前に伝える必要が出ると考える訳です。
人という物は不思議なもので、事前に予告出来れば、信用を維持してくれると臨床の経験が教えてくれます。
逆に、深く考える事もなしに、奥歯の治療に入り前歯に問題が出て、問題が生じた際に、どうにかしようと
術者側が考えると、経験では、いわば見透かされるとでもいえば良いでしょうか?すべてを疑われる。
奥歯の治療自体が、成功に収まっていたとしても、それを認めない事がある。
ま、禅問答の傾向になってきていますから、これぐらいに留めたく思いますが、
顎の傾斜性が変化する。この症状とでもいえば良いのか変化の怖さをリアル体験で知った側からすれば
とても、気を付けなければならない物と、自戒を込めて慎重に扱うものと決めております。
顎の傾斜性が変わる事がないとなれば、どれだけ歯科治療が楽になるか?
この実際はまだ知られていないというのが、アッシの認識です。
でも、これが実際は、とても大変だと思うし、大事と考える訳です。
代診の都が、久方ぶりに私とのカンファレンスを臨みます。
彼の考えを聞きながら、矛盾を質問をする。
その矛盾に対し、安全か、確実性が上がるか、リスクに関し、あるいは、リスク回避(実際の
臨床では、リスクを起こさないよう心掛けても起きる時は起きてしまいます。リスクを起こさない
様配慮する事。実際起きたとして、どうホローアップするか。等を事前に予測しなければなりません)
等を確認します。
ま、彼も大人というと失礼かもしれませんが、プロとしての階段を登ろうとしているのでしょう。
顎の傾斜性を変える可能性がある(治療上やむを得ないとする場合)治療程、事前に相当悩むことが
必要な作業のようです。
*ま、この実態は学会には報告はしていますが、身近なものという捉え方ではなく遠い世界の
出来事と捉えられていますが、仕方ない。偉い先生でもなく、単なる市井の一開業医でしか
ありませんから)
3時間ぐらいやりあいます。
その間、都は手書きで、纏め続け、私に叩き落される。
整理が付いたのか、単純化できました。
この言葉が来れば、次の準備に入る事となります。
問題と課題をまずは整理しなければならないでしょう。
整理後、次にもう一度関連化が必要となります。
期間もそうかもしれません。
その時期。都度に起こるかもしれない可能性についての事前の予告。
それに対するこちらの対処療法。
真剣勝負故に(顎位が変わる可能性がある治療程、この危機感は並大抵な物でないのでしょう)
誤解を招きそうですが、患者に共有していただく必要性があります。
実際の治療が始まれば、中途が一番厄介なのが、大工仕事の側面を持っている歯科治療なのではないでしょうか?
そういえば、何人かの患者に、変わった体験をして頂きます。
咀嚼の真似事をすればするほど、肩の力が抜けていくゲームとでもいえば良いでしょうか?
緊張性頚反射をコントロールするには、咀嚼がどれだけ関わるかを知って頂くゲームです。
片噛みをすればするほど、肩が痛くなることを一緒に共有していただきます。
或いは、噛む場所を飛ばせば飛ばすほど、肩こりが強くなる事を共有していただきました。
何人かに行ったのですが、皆笑われます。
そりゃそうだと思います。
なんでここ虫歯になったのでしょう?避けて噛んでいるとき,どんなことが起きたか想像していただきます。
不思議と何かを得られたようです。
なんで、ここの歯茎が腫れたのでしょう?併せてなんで、この肩が40肩様になっているのでしょう?
片噛みを止める時、肩の痛みがみるみる消える時、何かを得られたようです。
感覚から伝える方が早い情報もあれば、実際の課題を患者の理性が働くことを信じ報告し理解して頂かないといけない情報もある。
本当に厄介な事と思っています。
そういえば学会に今年も発表をします。対した事ではないのでしょうが、口由来の反射存在をもう一度チャレンジ
してみようと思っています。
この実際があるのか、無いのかで、きっと物事の捉え方が変わると、アホなあっしは信じているからでしょう。
顎の傾斜性の話も、ここがクリアーされないと無駄なのだろうなって思っているのでしょう。
歯科という世界を科学という目で見る時、アッシらが扱っている自然科学はまだまだ見えていない物が
多いと、アッシ自身は信じています。
同時に、見えた側が見えたことを報告しないと、何も変わらないと思う訳です。
独りなのか、一人なのか、アッシの心の中は別に、共有する人が増えないと、何も始まらないと思う訳です。
反証から何かが明確になる事もあるでしょうし、反証や肯定の間から、見えなかった何かが気付ける場合も
あると思う訳です。
ま、自らで決めた期間だけは、行動しようと”バカヤロー”とでも叫びながらでも行動は続けたく思います。
長くなりました。
以上で、独白は終了です。
おしまい
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